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西日本建設新聞社
2018/09/05

【熊本】東海大阿蘇校舎保存に設計費 県の9月補正案

 熊本県は、9月定例県議会に提案する一般会計99億4900万円の補正予算案を公表した。熊本地震への対応では、震災ミュージアム具体化推進事業に2800万円を予算化。被災した東海大学阿蘇キャンパス(南阿蘇村)の1号館を震災遺構として保存するための設計費にあてる。
 補正予算の内訳は、熊本地震対応分35億6800万円、大雨及び台風7号被害対応分46億6700万円、その他17億1400万円。投資的経費は91億2400万円で、補正全体の9割強を占める。補正後の一般会計総額は8548億6100万円で、前年同期比7・2%のマイナス。
 なお、熊本地震関係の今年度予算額は今回補正を含め1330億3100万円、発災後の2016年度からの累計は8578億5700万円となる。
 定例会は14日開会、10月10日まで。
 主な内容は次のとおり
【熊本地震への対応】
 ▼社会・産業インフラの機能回復25億1700万円=@河川等災害関連5億7800万円(三王谷川(南阿蘇村)、府領第一橋(甲佐町)、田口橋(同))A過年発生河川等補助災害復旧18億5700万円(県内全域1080カ所)B過年度港湾補助災害復旧8200万円(熊本港含む7港)
 ▼熊本地震震災ミュージアム具体化推進2800万円(震災ミュージアムの具体化に向けた震災遺構(東海大学阿蘇キャンパス1号館)の保存に係る設計委託)
【大雨及び台風7号による災害への対応】
 ▼団体営農地等災害復旧7億8900万円=農地465カ所、農業用施設404カ所
 ▼治山関連事業18億5400万円=@緊急治山12億円(八代市坂本町川嶽含む11カ所)A単県治山(県営事業)3億2300万円(八代市坂本町中谷含む25カ所)B同(市町村事業)1700万円(菊池市原含む5カ所)C現年治山災害復旧3億1400万円(水上村江代含む6カ所)
 ▼現年林道災害復旧事業3億7500万円=西岳北向線(山鹿市)含む68カ所
 ▼現年発生河川等補助災害復旧9億8600万円=関川護岸(南関町)含む157カ所
 ▼単県道路維持修繕3億500万円=国道445号含む86路線、173カ所
【その他】
 ▼県有施設ブロック塀撤去等関係5億8500万円=現行法に不適合または倒壊の恐れのあるブロック塀の撤去及びフェンス等の設置。@撤去1億5300万円(63施設)A設置4億3200万円(119施設)
 ▼危険ブロック塀等安全確保支援1300万円=危険ブロック塀等の所有者に対し撤去に係る助成を行う市町村への補助
 ▼医療施設消防用設備整備1200万円=有床診療所等が防火対策のために行う消防用設備整備に対する助成。

提供:西日本建設新聞社
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