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建通新聞社(岡山)
2018/09/10

【岡山】岡山県 倉敷まきび支援学校改修 11月中にも発注

 岡山県は、「平成30年7月豪雨」で被災した倉敷まきび支援学校の復旧に向けて、プレハブ校舎の建設とともに本校舎などの改修工事の実施設計を10月末の納期で進めている。設計がまとまり次第、11月中にも工事を発注する。建築の他、電気や機械設備などが別途で発注される見通し。効率的に工事を進めるため、1〜3工区に分割して発注する案も検討している。
 県は9月補正予算案に6億3746万円を計上。また、2019年度の債務負担行為として限度額12億8699万円の工事費を設定しており、円滑に工事を進め、早期の授業再開を目指す。
 先の豪雨により、校内全ての建物の1階部分が水没し、2階部分にも5a程度の雨水が流れ込み、甚大な被害をもたらした。現在、校舎西側のグラウンド内にプレハブ校舎(2階建て3棟)を建設しており、同校知的障害部門の高等部174人が9月中旬から授業を開始する。また、中学部や小学部、肢体不自由部門の児童生徒ら173人については、県内他の支援学校に教室を一時的に確保し対応する。
 浸水した主な建物は、南棟(普通教室棟)と北棟(同)、東棟(管理棟)、実習棟、宿泊交流棟、多目的教室(ランチルーム)、水治訓練室、体育館などで、総延べ床面積約1万2500平方bに被害が及んだ。復旧工事では、壁や天井・床などの内装をはじめ外装の一部や各設備(電気、空調、機械、給排水の一部、エレベーター3基など)を大規模に改修する。躯体については改修が不要なもよう。建物に加えて電源などのライフラインも被害を受けており、詳しい復旧内容については早急に設計で取りまとめる方針でいる。
 19年度中には改修を終える予定だが、なるべく早期に本校舎での授業を再開したいとしている。建物部分の敷地面積は2万4254平方b、グラウンドの面積は5416平方b。プレハブ校舎の撤去後にはグラウンドの整備も必要になる。
 所在地は倉敷市真備町箭田4682ノ1。
 実施設計の委託について県は、丸川建築設計事務所(岡山市北区)と協同組合アゴラ(岡山市北区)それぞれと8月に随意契約を結んでいる。

「提供:建通新聞社」