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北海道建設新聞社
2018/09/14

【北海道】安倍首相 被災地視察し支援約束、知事早期激甚指定求める

 安倍晋三首相は9日、北海道胆振東部地震で大きな被害を受けた札幌市清田区や厚真町内を視察し、安平町内で高橋はるみ知事や胆振東部3町長と意見交換した。高橋知事は迅速な復旧に向けた支援強化や激甚災害の早期指定などを申し入れ、安倍首相は政府一体となった支援を約束した。
 安倍首相は、札幌市清田区里塚の液状化現場、厚真町の土砂災害現場などを回った後、安平町で避難所となっている早来町民センターを訪問。復旧への対応について高橋知事らと意見を交わした。
 安倍首相は「すさまじい被害の爪痕を目の当たりにした」と述べ、政府として「引き続き救命救助やライフライン復旧、被災者の生活支援に全力で当たる。プッシュ型で水、食料等の必要物資や自家発電機に用いる燃料などの供給を進める」と対応を示した。
 道と各町からの早期復旧に向けた必要な措置を求める緊急要望書を手渡した高橋知事は、「大規模な土砂災害や家屋倒壊、停電やライフライン寸断で道内全体に被害が拡大した」と深刻な事態を説明。電力供給のほか、迅速な復旧に向けて激甚災害の早期指定と必要予算の確保に配慮を求めた。
 宮坂尚市朗厚真町長は「生活、産業基盤が全て失われた未曽有の災害。長期戦も予想されるので、引き続き政府の総力を挙げた支援を」と申し入れた。
 及川秀一郎安平町長は、水道復旧や1次産業被害への対応を要望。水道施設について故障や漏水箇所が多いことから工事技術者の派遣や部品調達などの支援を求めた。
 竹中喜之むかわ町長も「倒壊した家屋が30戸を超え、避難者もまだ600人を超えている。帰還困難者の対応を含め支援強化を願う」と、切実な思いを口にした。