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北海道建設新聞社
2018/09/14

【北海道】道補正予算に震災対策費 高橋知事が追加提案指示

 高橋はるみ知事は11日の定例記者会見で、同日に開会した第3回定例道議会の会期中に、北海道胆振東部地震の被害対策の一部を追加補正予算として提案できるよう関係部に指示したことを明らかにした。「きめ細かな支援を提案できるように各種の災害対策と必要な補正予算案の取りまとめを早急に行いたい」と早期復旧に向けて取り組む考えを示した。3定道議会の会期は10月10日まで。
 ■早期復旧へ全力
 厚真町で最大震度7を観測した北海道胆振東部地震による被害は、10日午前現在、道建設部所管の公共土木施設で道道が16路線49カ所に上る。厚真町吉野地区などで大規模な土砂崩れが発生した上幌内早来停線では被害が12カ所に上り、その他の路線でも橋梁や道路の損傷が多数確認されている。道管理河川も新たに日高幌内川において河道埋そくが報告され、計3河川16カ所の被害となった。
 林地崩壊は厚真町北部を中心とした13`範囲など、計4町で発生している。被害が大規模で広範囲に及ぶことから、8日に実施した専門家との合同現地調査の結果を踏まえて、民家や市街地のある地区など緊急度の高い場所から治山ダムを設置するなどの検討を進めている。
 高橋知事は「今定例会中に災害対応で計上できる予算があれば一部は取りまとめることを視野に入れながら作業をするように指示を出した」と話し、早期復旧に向けて全力を尽くす考えを示した。
 また、道は北海道防災対策基本条例で大規模な災害が発生した場合、市町村と関係機関の協力を得て、災害に関する防災対策について検証し、結果を防災対策に反映させると定めていることから、北海道胆振東部地震についても今後、検証していく考えを示した。