トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

北陸工業新聞社
2018/09/18

【富山】給与、休日の改善が大勢/新入社員研修アンケート結果/県建設業協会/社会人生活「厳しい」44%に 

 富山県建設業協会は、このほど富山市内で開いた、18年度「新入社員フォローアップ研修会」におけるアンケート結果をまとめた。
 参加した新入社員等70名に対し、研修会を振り返っての感想等を聞いたもの。このうち、「今後、会社に求めたいことは何か」との質問では、給与のアップや休日の増加を求める声が大勢を占め、担い手の確保・育成に向け、建設業界が推進している新3K(給与、休日、希望)への対応が、急務であることが浮き彫りとなった。
 研修会は、4月に会員企業へ入社した新入社員等ら70名(男性54名、女性16名)を対象に開催したもの。若者の定着に向け、入社からの5カ月を振り返るとともに、同業同期で体験や課題を共有。必要なメンタルを学び、新社会人としての気持ちを新たにした。
 研修テーマは、(1)これまでの振り返りと自己チェック(2)良好な人間関係を築くコミュニケーション法(3)チームの中の自分づくり(4)モチベーションアップ―。グループ演習も交えて、必要な知識やコミュニケーション能力を学んだ。
 アンケート結果を見ると、研修を終えての感想は、「大変有意義だった」が18・6%、「有意義だった」が74・3%と、合わせて全体の92・9%を占めた。各研修で印象に残ったこと、感じたことに関しては、▽チームの一員として、どのような行動を取るべきかを改めて学ぶことができた▽チームワークの大切さを実感した▽ミスをしてもポジティブに考えていくことが大切―といった意見が挙がった。
 また、入社から5カ月を振り返り、「自分だけがこんな思いをしていると思ったが、ほとんどの人も同じだった」、「自分と違う環境にいる人と、話しができたことが有意義だった」との意見もあった。
 今の会社に入社して良かったかの回答では、「思う」が78・6%、「思わない」が20%。このうち、「思う」と回答した人の理由では、「社内の人間関係が良い」、「技術や知識が身につく」が高いウエイトを占めている。
 社会人生活の感想では、「想像していたよりも厳しい」が44・3%、「想像していた通り」が50%。このうち、「どんな時に厳しいと感じたか」との問いでは、「能力や知識不足を実感した時」が最も多く、「残業や休日出勤が多い時」、「休日が少ないと感じた時」、「上司や先輩に叱られた時」と続いた。
 最後に今後、会社に求めたいことは何ですかの質問に対しては、「給与を上げてほしい」、「休日を増やしてほしい」がほぼ同数で、高い回答率となった。次いで、「休日出勤を少なくしてほしい」、「社内教育を充実してほしい」、「社員間の交流の場を増やしてほしい」の順。

hokuriku