トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設新聞社
2018/09/21

【東北・福島】エーシーエ設計を特定/福島第2地方合同庁舎の設計プロポ

 東北地方整備局は、福島市花園町に新築する福島第2地方合同庁舎の設計業務委託に向け、WTO対象の公募型プロポーザル方式(環境配慮型)を適用し選定を進めた結果、20日付けでエーシーエ設計(長野市)を特定した。
 技術評価点は77・79点。内訳は資格5点。技術力は過去10年間の同種または類似業務の実績が9点、過去5年間の国土交通省等発注業務の成績評価が7点、CPD取得単位が6・8点。業務の実績方針および手法は業務の理解度および取組意欲が6・4点、業務の実施方針が9・24点、特定テーマに対する技術提案としてテーマ@が14・8点、Aが11・55点、Bが8点となっている。
 技術提案の評価テーマは@敷地周辺への景観に配慮した施設整備 A入居官署特有の業務内容を考慮した配置計画、建築計画 B本施設の用途・規模・地域性を考慮した環境負荷低減技術―について。
 技術提案者は特定者のほか安井建築設計事務所、交建設計、徳岡設計だった。
 今回の業務は、福島市において計画されている福島第2地方合同庁舎の新築についての設計業務で、業務内容は基本設計が建築、電気設備および機械設備に関する標準業務、実施設計が建築、電気設備および機械設備に関する標準業務(設計意図伝達業務を除く)を行う。履行期限は2020年2月28日まで。
 福島第2地方合同庁舎は、福島市内に点在している福島労働局、福島地方気象台、福島財務事務所、自衛隊福島地方協力本部、東北公安調査局福島駐在官室の老朽・狭あい化や各施設の耐震不足を解消するため集約庁舎として整備、併せて災害時活動拠点としての機能確保を目指すとしている。09年度には事業化していたが、東日本大震災の発生により他施設の整備を優先していたため、事業を先送りしていた。
 計画によると、福島地方裁判所の隣接地となる福島市花園町25の2ほか地内の4585平方bを建設予定地とし、ここに庁舎がRC造地下1階地上5階建て、延べ6583平方b、車庫がW造平屋建て、延べ236平方bで新築。完成後には福島労働局、福島地方気象台、福島財務事務所、自衛隊福島地方協力本部、東北公安調査局福島駐在官室の5官署が入居する。工事着手は20年度を想定している。
 なお、建設に係る事業費は設計・監理費を除き約24億6000万円を試算している。

 提供:建設新聞社