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日刊建設工業新聞
2018/10/02

【鳥取】平井知事が指示/台風24号被害で補正編成/公共土木など関連費/9月議会に追加提案

 台風24号が列島を北上し、30日から1日未明にかけて県内の公共土木施設などに被害をもたらした。1日、県庁で平井伸治知事は、開会中の9月県議会に補正予算を提出する意思を表明。関係部局に被害状況の確認と予算編成を指示した。今週中にも関連予算を追加提案する。
 台風24号と秋雨前線による影響で、9月29日の降り始めからの総雨量は、鳥取市鹿野町鹿野など県内4カ所で300_以上を観測。倉吉市大塚など7カ所でも200_を超える大雨となった。
 各県土は1日早朝から道路パトを開始して被害状況を調査。同日午前8時までに確認された被害は、7月豪雨で被災していた日野町濁谷の国道180号で護岸崩落が拡大したほか、三朝町曹源寺の国道179号でも路面崩壊がみられた。鳥取市御熊の主要地方道鳥取鹿野倉吉線は、ゴルフ場付近の2カ所で比較的大規模な崩落が発生して全面通行止めになった。
 これら県管理道の土砂流出、崩落カ所は31カ所に上った。
 また、倉吉市椋波地内の市道は複数のカ所が崩れ、集落が一時、孤立状態に陥った。
 下水道関係は、江府町の江府IC付近で日野川の護岸が崩壊して下水道管路やマンホールが被災。北栄町でも由良など6カ所のマンホールポンプが水没して制御盤に支障を来した。
 1日午前、県庁で開かれた災害対策本部会議で、平井知事は「被害状況を把握し、速やかに復旧と復興を図っていかなくてはならない」と強調。国道や県道などの応急対策を急ぐよう呼び掛けた。

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