トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2018/10/02

【愛知】岡崎市 小中学校エアコン設置でプロポ公告

 岡崎市は、PFI事業として「岡崎市立小中学校空調設備整備事業」を進めるため、民間事業者選定に向け公募型プロポーザルによる募集要項を公表した。参加表明書の提出期限は11月5日で、同月下旬に優先交渉権者を決定。12月市議会承認案件として契約締結する。支払総額の上限額は53億7316万3000円(税別)。
 同事業の対象は、市内小学校47校と中学校20校(普通・特別支援教室1235室、特別教室348室、その他教室140室、配膳室67室)。事業方式はPFI法に基づくBTM方式を採用。夏季の冷房と冬季の暖房を行う空調設備など設置するため、事業者が一貫して設計、施工、工事監理などの業務を行い、工事完了後に所有権を市に移転して維持管理業務などを行うものとしている。設計・施工期間は12月下旬〜19年12月末日(19年7月から一部供用開始)、維持管理期間は19年7月1日〜30年3月末日で事業を完了する。
 参加者は、複数企業(岡崎市入札参加業者資格者名簿登録)で構成するグループで、構成企業については業務ごとに参加資格要件を定めている。設計業務では設備設計1級建築士または建築設備士の資格者を有する−など。施工業務では管工事の特定建設業許可を受け、直前の経営事項審査総合評定値が750点以上(協力企業は500点以上)―など。維持管理業務では選択したエネルギー方式および空調方式での運用に必要な資格を持つ者を配置できる−など。各業務には、13年1月1日以降に学校・事務所などにおける空調設備に関する各実績要件がある。
 事業者選定の今後の主なスケジュールは、10月15日に基本協定書(案)と事業契約書(案)公表、同月18〜25日で質問・意見を受け付け、同月31日に変更・修正を公表する。11月5日に参加表明書、参加資格審査申請書兼誓約書の提出を締め切り、同月9日に参加資格審査の結果を通知する。提案書は11月16日に提出を締め切り、同月28日にヒアリングを実施して下旬に優先交渉権者を決定する。12月に基本協定・仮契約締結を経て市議会12月定例会議決により本契約とする。
 同市では当初、20年度からの3カ年でエアコン設置を計画していたが、暑さ対策が社会問題化したことなどから、PFIにより計画を前倒す方針を打ち出した。今後は、19年6月末までに小学校の全教室と中学校の特別支援教室合わせて1247教室、同年12月末までに中学校の普通・特別教室、配膳室など543教室への設置を完了、稼働を目指す。

提供:建通新聞社