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建通新聞社(中部)
2018/10/09

【愛知】名古屋市 空間創研で熱帯雨林造園設計

 名古屋市緑政土木局は、東山動植物園のオランウータンやスマトラトラを展示する「アジアの熱帯雨林エリア」の獣舎と周辺エリアの整備に向け、造成・造園実施設計を空間創研(京都市下京区)に委託した。納期は2019年5月31日。獣舎建築設計の入札手続きも開始しており、19年度の工事着手に備える方針だ。獣舎本体工・エリア整備工などに3カ年を見込み、22年度のオープンを目指す。
 建屋は、オランウータン獣舎、スマトラトラ獣舎、コサンケイ獣舎、ビューイングシェルターで構成し、鉄筋コンクリート造平屋約1109平方b。正面エントランス南側のアジアゾーンのおおむね中心部に整備する。
 アジアの民家風の観察通路からガラス越しにスマトラトラが上部を通り抜けていくようすや、オランウータンが木々を登り、樹上で生活する姿を観察通路から見ることができる体感型展示を行う計画。
 スマトラトラとオランウータンの獣舎を一体の棟とするか別棟とするかは設計の中で決める。体感型展示は、オランウータンエリアからスマトラトラエリアを通り抜ける形とスマトラトラの屋内エリアを見学できる箇所に平面通路を配置する。通路は鉄骨造が基本で、スマトラトラの運動場を通過する箇所はトンネル形態。
 その他、園路や管理用通路、植栽・照明施設、パーゴラ・ベンチなどの休憩施設の詳細を設計で決める。同エリアの整備面積は8270平方b。
 17年度に実施した基本設計はプレック研究所中部事務所(名古屋市中区)が担当。
 獣舎建築設計は一般競争入札を公告。入札書を10月16〜18日に受け付ける。履行期間は19年10月15日まで。

提供:建通新聞社