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日刊建設工業新聞
2018/10/12

【鳥取】295カ所に被害額43・5億円/台風24号被害を本省報告/今後、本格的に測量調査

 県内が大雨に見舞われた台風24号の通過から10日間が経過し、県土整備部は公共土木施設の各被害状況をまとめ本省に報告した。県、市町村管理の河川や道路など被災カ所は295カ所に及び、被害額は43億5500万円に上った。
 台風の接近と秋雨前線の影響により発達した雨雲は、先月29日から10月1日にかけて県内ほぼ全域にわたって大雨をもたらせた。
 各県土は今月1日以降、被災カ所の調査に乗り出しており、中部県土は58カ所に9億3200万円、日野県土が36カ所に8億3400万円を確認。鳥取県土も48カ所に8億8600万円を報告しており、10日までの集計で県施設は計158カ所、被害額は29億4700万円に達した。
 主なカ所は三朝町久原の国道179号が延長40bにわたって崩落。日野町濁谷の国道180号では7月豪雨で被災していたカ所が拡大し、延長70bの護岸(2カ所)が崩れた。また、鳥取市御熊の主要地方道鳥取鹿野倉吉線は延長40bにわたり法面が崩壊し、土砂が車道を埋め尽くした。
 同部は「被害状況はつかみの段階。今後、詳しい測量調査を本格的に進める」(技術企画課)と説明。復旧に向けては、第5次災害査定の実施を11月末〜12月初めにかけてを想定しており、11月中旬までには各カ所の目論見書を作成する。
 県と各市町村管理施設の被害状況は次の通り。
※県施設158カ所29億4700万円
▽鳥取県土48カ所8億8600万円(道路12カ所2億3400万円、河川29カ所6億円、砂防7カ所5200万円)▽八頭県土4カ所8500万円(道路1カ所1300万円、河川1カ所3000万円、砂防2カ所4200万円)▽中部県土58カ所9億3200万円(道路31カ所4億8400万円、河川23カ所4億1900万円、砂防4カ所2900万円)▽米子県土12カ所2億0900万円(道路4カ所1億0800万円、河川6カ所9700万円、砂防2カ所400万円)▽日野県土36カ所8億3400万円(道路16カ所3億6800万円、河川17カ所4億4200万円、砂防3カ所2400万円)
※市町村施設137カ所14億0700万円
▽鳥取市15カ所1億9100万円(道路7カ所1億0800万円、河川8カ所8300万円)▽倉吉市21カ所3億6100万円(道路15カ所3億2300万円、河川6カ所3800万円)▽米子市1カ所1500万円(公園)▽岩美町1カ所850万円(河川)▽湯梨浜町11カ所8320万円(道路)▽三朝町4カ所2600万円(道路3カ所1900万円、公園1カ所700万円)▽北栄町5カ所1億3700万円(道路3カ所1億3500万円、下水道2カ所200万円)▽琴浦町18カ所1億4900万円(道路16カ所1億3700万円、河川2カ所1200万)▽大山町7カ所7000万円(道路2カ所3000万円、河川5カ所4000万円)▽南部町11カ所6000万円(道路8カ所3900万円、河川3カ所2100万円)▽日吉津村1カ所150万円(公園)▽江府町3カ所1700万円(道路2カ所1200万円、河川1カ所500万円)▽日野町8カ所8400万円(道路6カ所7400万円、河川2カ所1000万円)▽日南町31カ所2億0420万円(道路18カ所1億2500万円、河川13カ所7880万円)

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