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建通新聞社(東京)
2018/10/22

【東京】神宮外苑まちづくり指針案まとまる

 東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり検討会(座長・下村彰男東京大学教授)は、10月19日に開いた最終会合で「まちづくり指針」の案をまとめた。明治神宮野球場や秩父宮ラグビー場、テニスコート、アイススケート場などのスポーツ施設をはじめとした区域内の再整備に当たり、地域特性に応じた三つのエリアと五つのゾーンを設定し、導入する機能の方針を定める。秩父宮ラグビー場周辺の約4・8fについては、民間による都市開発と公園・緑地の整備を一体的に進める公園まちづくり制度の適用を視野に入れ、活用要件を定める。東京都が今後、この案を基に行政計画として指針を策定する。
 神宮外苑(がいえん)では、国立霞ケ丘競技場の建て替えを契機に、老朽化した施設を連鎖的に建て替えていこうとする機運が高まっている。2020年大会後に民間が主体となって進めるまちづくりを適正に誘導するため、都が「まちづくり指針」として、まちづくりの目標や誘導方針、公園まちづくり制度の活用要件を示す。
 区域の特性を踏まえ、▽みどり・交流ゾーン(絵画館前中央広場)▽みどり・憩いゾーン(いちょう並木沿道)▽スポーツ・交流ゾーン(大規模スポーツ施設の集積)▽文化・にぎわい等複合ゾーン(スタジアム通り沿道)▽高度業務・商業ゾーン(青山通り沿道)―の五つにゾーニングし、それぞれ導入すべき機能などを明確にする。
 みどり・交流ゾーンでは、オープンな中央広場を中心とした緑の空間整備と、場所の特性を生かした土地利用を促すこととし、建築物の高さを15b以下に定める。みどり・憩いゾーンは、いちょう並木の眺望景観や風致を保全しながら、沿道の環境を生かして安らぎと憩いを感じられる土地利用を誘導し、沿道建築物の高さを並木の高さ以下にする。
 スポーツ・交流ゾーンでは、広場的空間の創出と大規模スポーツ施設の再編・更新を一体的に行い、地区の中心となるエリアを形成する。広場などの周辺では、広がりのある景観形成の視点から建築物の高さを計画する。
 文化・にぎわい等複合ゾーンと高度業務・商業ゾーンについては、沿道の高度利用によってにぎわいや業務・商業などの機能を集積。地区計画で定められた建築物の高さや、現在の沿道建築物などとの調和に配慮することを求める。
 また、緑とオープンスペースの方針として、新宿御苑(ぎょえん)公園から赤坂御用地へと連続する、まとまりのある緑を維持・強化するとともに、絵画館を臨む4列のいちょう並木を保全することとする。絵画館前では憩いの広場とスポーツ・交流機能を一体的に整備し、開けた広場空間を確保する。
 交通ネットワークの方針では、歩道と歩道状空地で歩行者ネットワークの骨格を形成することとし、施設計画と連携したデッキなどによる立体的・重層的な歩行者系ネットワークを構築することを求める
 秩父宮ラグビー場周辺約4・8fに適用する公園まちづくり制度については、緑地等確保率・面積や広場の整備面積などの活用要件を設定する。

提供:建通新聞社