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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/10/19

【茨城】涸沼川早期改修求める/期成同盟会が県へ要望活動


 笠間市、水戸市、茨城町、城里町で構成する涸沼川改修期成同盟会(会長=山口伸樹笠間市長)がこのほど県土木部において、涸沼川および涸沼前川における未改修区間の早期整備に関する要望活動を展開した。要望延長は涸沼川が合計3080m、涸沼前川が合計1万1900m。
 当日、一行は県庁を訪れ、伊藤敦史土木部長に要望書を手渡した。山口会長は冒頭のあいさつで近年の集中豪雨による水害が発生していることに触れ、河川改修の重要性が高まっていることを強調した。
 涸沼川は、笠間市国見山より発源し城里町南部地域を通り、涸沼前川や寛政川の支流を合流、涸沼を経て那珂川に合流する一級河川。延長は64・5q。県では、中流工区、笠間工区、大池田工区の3工区および涸沼前川について整備を進めている。
 要望箇所は、◆涸沼前川L5600m(茨城町長岡・大戸・常井)◆涸沼前川L6300m(水戸市下野町・小林町)◆涸沼川L680m(笠間市橋爪)◆涸沼川L2400m(笠間市来栖・石井・赤坂)―の4カ所。同会は河川整備に必要な予算の確保と計画的な整備などを要望した。
 涸沼前川(茨城町長岡〜常井)では、涸沼川合流部から旧国道6号である長岡橋までの築堤は完了。現在は長岡橋から現国道6号の涸沼前川橋までの延長約300m区間を進めている。県では、本年度は左岸側の築堤工事に着手する見通し。来年度以降も引き続き右岸側の用地買収を進めていく方針だ。
 水戸市下野町・小林町付近(L6300m)については、維持管理に努めていく。
 涸沼川の笠間市橋爪地区では、JR常磐線から国道355号の宍戸橋までの約680m区間を優先して取り組んでいる。昨年度発注した左岸側の築堤護岸工事(L410m)が先月完了しており、本年度は隣接区間の排水樋管工事に着手する。
 同来栖〜赤坂区間においては本年度、柳堰(2016年度に改築済み)から笠間大橋までの一部区間の左岸側の築堤護岸工事を実施したい考え。
 伊藤土木部長は、早期整備を進めていく姿勢を示し、「河川整備と適切な維持管理のために、用地取得や残土の処分先の情報提供など、地元市町にご協力いただきたい」と述べた。