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建通新聞社(神奈川)
2018/10/23

【神奈川】横浜市 上期工事契約、前年割り込み

 横浜市財政局契約第1課のまとめによると、2018年度上期(4〜9月)に財政・水道・交通の3局が契約した工事は1558件で総額812億円だった。前年同期に比べ件数が102件、金額が160億円のそれぞれ減で、本年度から国交付金・補助金入りの学校修繕を横浜市建築保全公社に依頼したり、議会案件の契約もなかったりしたことが主な理由だ。中小企業と市内事業者の受注率については件数が前年同期並みの90%前後、金額が3〜5ポイント程度プラスの80%台前半となっている。
 入札契約方式別の件数と金額は▽WTO一般競争入札=0件(1件減)、0円(26億円減)▽条件付き一般競争入札・調査基準価格=86件(増減なし)、92億円(36億円増)▽条件付き一般競争入札・最低制限価格=1329件(102件減)、650億円(162億円減)▽指名競争入札=1件(3件減)、0・1億円(3億円減)▽随意契約=142件(4件増)、69億円(4億円減)―の内訳。
 また、工種別内訳は▽土木=942件(24件増)、454億円(15億円減)▽建築=137件(77件減)、127億円(73億円減)▽設備=479件(49件減)、229億円(72億円減)―で、建築と設備の減少が目立つ。

 ―「市民病院」加味で下落幅拡大―

 上期には集計対象外の市民病院の管理棟工事3件(医療局病院経営本部、建築・電気設備・衛生設備)で合計24億円の契約もあった。ただ、前年同期には市民病院の診療棟工事3件(前出同)で合計206億円を契約していたため、これらを加味すれば金額は342億円減とさらに落ち込み幅が広がる格好だ。
 一方、3局の工事契約全体に占める中小企業の受注は1475件(92件減)、689億円(83億円減)で、比率を見ると件数が92%(プラス0・1ポイント)、金額が84・9%(プラス5・5ポイント)。同様に市内事業者の受注は1423件(92件減)、673億円(98億円減)で、件数の88・8%(マイナス0・1ポイント)、金額の82・9%(プラス3・6ポイント)を占めている。

提供:建通新聞社