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建通新聞社
2018/10/29

【大阪】3大水門更新 19年度以降に順次設計


大阪府は、木津川水門など3大水門の新設に向け、2019年度以降に詳細設計に着手する方針だ。工事時期は未定だが、更新時期が迫る水門については、遅くとも31年までに整備を完了させる必要があるとしている。
 新設の対象となるのは、木津川、安治川、尻無川の3大水門。新設水門に必要な機能としては▽想定される津波に対し浸水被害が発生しない▽南海トラフによる津波波力に耐力がある▽地震・津波発生後も高潮水門として対応可能である―などとしている。
 既存の各水門が設計耐力の超過を迎える時期は、メーカーによる精密点検の結果から推測。これによると、木津川が最も早く31年、安治川が34年、尻無川が41年までに順次整備を完了させる必要がある。
 現在、新設水門の設置位置や順番を決める基本検討を進めており、19年度以降に順次詳細設計を委託していく考えだ。基本検討業務はパシフィックコンサルタンツ大阪本社(大阪市北区)が担当。
 西大阪地区の津波対策については、大阪府河川構造物等審議会を設置し、3大水門を新設する案、現水門下流に減勢施設を設置する案の2案を中心に検討を進めてきた。その結果、既存水門との併用を前提とした場合は、機能性やコスト面から見て、現時点での採用は難しいと結論付け、3大水門を新設することにした。現在のところ、既存水門については新水門完成後に撤去する方針だ。