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建通新聞社(中部)
2018/10/29

【愛知】名古屋市 方針決め次第整備具体化へ

 名古屋市健康福祉局は、困窮者への救護や生活指導を担う保護施設で老朽化が進む植田寮の在り方について、2018年度は17年度に引き続き調査を実施している。本年度は施設が所在する植田山敷地内のゾーニング検討や土壌汚染調査を実施中だ。改築または改修とするかの方針を決め次第、整備具体化に向けた検討を進める見込み。
 植田寮の所在地は、名古屋市天白区植田山2ノ101。経済的に困窮し、障害を抱えている人の生活を援助する救護施設と、生活指導による自立更生を促す更生施設としての役割を兼ねた複合施設となっている。
 既存の施設は鉄筋コンクリート造で、平屋または2階建ての建物で構成。管理棟や食堂など計19棟あり、全体の延べ床面積は6074平方b。救護施設は定員108人で、居室棟3棟と食堂棟1棟、機能回復訓練棟1棟。更生施設は定員112人で、居室棟3棟と食堂棟1棟を備えている。
 施設は建設から50年以上が経過し、15年度以降局内部で検討会を開き、施設の在り方を検討してきた。17年度の調査では、改築と改修のどちらが適切かなどや民間活力導入の可否などを検討している。
 今後の検討では、他施設の厚生院が現在有する救護機能との統合可能性や、改修する場合の概算費用算出などを実施する見込み。
 植田寮の施設運営には指定管理者制度を19年度から導入する。指定管理期間は4年間。

提供:建通新聞社