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建通新聞社(神奈川)
2018/11/02

【神奈川】川崎市 総合自治会館跡地活用へ調査

 川崎市は、総合自治会館跡地などの有効活用策の検討を進めるため、12月13日〜19日にサウンディング調査を実施する。市場性の有無や民間のアイデアを把握し、今後の事業検討に役立てる考え。対象者は跡地などへの事業参画の可能性がある法人または法人のグループ。11月15日から12月6日まで申し込みを受け付ける。対話の実施結果については12月下旬か2019年1月下旬に概要をホームページなどで公表する。
 調査に先立ち事前説明会を11月14日、総合自治会館第2会議室で行う予定で、申し込みを11月8日まで受け付けている。
 総合自治会館の所在地は中原区小杉3ノ1、敷地面積約2900平方b。東急武蔵小杉駅から徒歩約5分の距離にあり、用途地域は商業地域、建ぺい率80%、容積率400%。高度地区の指定はなく、防火地域に指定されている。現在の建物は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1387平方b。
 20年6月に完成予定の小杉3丁目東地区再開発事業により建設される建物に総合自治会館が移転することに伴い、跡地の有効活用策について民間事業者などと対話を行うことを通じて、▽跡地などの有効活用策の可能性▽地域貢献の実現可能性―などについて提案を求め、意見交換する。
 跡地は、複数の再開発事業により高度な都市機能の集積が進んだ武蔵小杉駅周辺で残された貴重な公有地。跡地の西側には二カ領用水が流れ、その背後には住宅街が広がる一方、東側は道路拡幅整備事業中の国道409号に面し、北側は中原区役所などの公共施設が集積している。
 こうしたことから、跡地については、地域への貢献を図りながら、人口動向や将来の行政需要などのさまざまな環境変化に柔軟に対応できるよう当面の間、活用を図ることとし、二カ領用水とのつながりを生かしながら潤いとにぎわいのある広場や親水空間としての活用を図ることを基本的な考えとしている。
 今回の調査では、事業用地を2900平方bとするが、国道409号道路拡幅事業の状況に応じ、取得した残地や隣接する旧中原消防署跡地の一部を範囲に含める場合もある。
 事業方式としては、市と法人が10〜20年程度の事業用定期借地契約を結び、法人が対象地を借り受け事業を行うことを想定している。事業者は、施設の整備(新設、改修、既存施設の改修を含む)、運営、維持管理、広場などの維持管理を行うことを想定している。
 事業内容は、@にぎわいや憩いに資する施設の導入A潤いとにぎわいのある広場の整備・運営B地域住民が利用する多世代交流の場づくりC二カ領用水とのつながりを生かした空間づくりD災害時などに地域住民が活用できる防災企業―など。新しい建物を整備する場合の高さ制限は10b程度とする。また、広場空間について現状と同等以上の広さを確保する。

提供:建通新聞社