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建通新聞社四国
2018/11/02

【高知】四万十市 19年度に基本設計を予定 文化複合施設、JAはた本館

 四万十市は、JA高知はたと合同で老朽化した文化センターと中央公民館、働く婦人の家を合わせた文化複合施設、またJA高知はた本館を一体的に建設する計画を進めている。本年度で基本計画を取りまとめ、2019年度に基本設計を外注する予定。20年度に中央公民館の解体などを行い、順調なら21年度から本体建設工事に着手する。
 既存施設の規模は、文化センターが鉄筋コンクリート造5階建て延べ2478平方b(1969年建築)、中央公民館が同造3階建て延べ3310平方b(80年建築)、働く婦人の家が同造2階建て延べ612平方b(80年建築)。3施設とも老朽化が著しく、また文化センターについては耐震化の必要性が出ている。
 右山五月町にあるJAはた本所は1976年建設で、規模は鉄筋コンクリート造5階建て延べ3456平方b。その他別館(鉄骨造平屋392平方b、同造平屋58平方b)、JAグリーンはた中村店などがある。緊急避難道路に指定されている国道439号に隣接しているため、県から要安全確認計画記載建築物の指定を受けており、耐震診断を受ける必要性が出ている。
 市では各施設のこれらの現状や立地面での市民の利便性を踏まえ複合施設としての整備を計画、3月にJAと基本合意書を締結した。中心市街地で一定規模の敷地面積を確保するため、現在のJA高知はた本所の駐車場側敷地に複合施設とJA高知はた新本館を隣接して建設する案を検討している。基本計画策定は空間創造研究所(東京都渋谷区)が担当しており、この中で@施設整備の必要性A施設の基本理念・使命B事業の考え方C施設計画D管理運営の考え方E整備手法F概算事業費G整備スケジュールを取りまとめる。また市民ワークショップなども行いながら12〜1月にかけてパブリックコメントの実施も予定している。
 整備手順については、先行して中央公民館を解体し、跡地に物販を行うJAグリーンはた中村店を移設する予定で、その後文化複合施設などの本体工事に取りかかる計画。

提供:建通新聞社