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鹿児島建設新聞
2018/11/02

【鹿児島】桜島直轄砂防・治山施設/堰堤などで補強設計

 桜島の墳火活動から住民の安全を守る対策として、直轄により下流域で砂防、中流域は治山施設の整備が行われている。近年、火山活動が活発化しており、九州地方整備局大隅河川国道事務所では砂防施設(堰堤等)で8カ所の補強設計等に向けた手続きに入った。また、九州森林管理局鹿児島森林管理署は、事業計画を見直して期間を2028年度まで延伸、谷止工51基等の施設を追加し整備を推進する。 

 今後の方針をみると、国土交通省管轄は土石流が頻発する11河川が対象。砂防事業により、南部河川の対策施設を改定した計画流出土砂量等を踏まえ、砂防堰堤設置や流路工・導流堤のかさ上げ・補強等を計画している。 
 18年度に春松川や有村川等では、砂防堰堤予備設計2カ所、補強(5カ所)と補修(6カ所)の詳細設計等を委託中。簡易公募型競争入札で委託手続きに入ったのは、有村川外で堰堤等(8カ所)の補強設計等を計画。開札は12月13日、19年6月20日までの期限となっている。 
 民有林直轄治山事業は、新たな全体計画に基づき、渓床を安定させる工法や上流域の崩壊地周辺に発達した侵食谷に対し、山腹緑化工を計画するなど、効果的な治山対策を推進する。 
 事業計画の見直しは、谷止工が51基増の1080基、床固工は32基増の713基、山腹工は17.26ha増の266.14haとなり、護岸工は2587m3減の19万6902m3とする。 
 また、「砂防・治山連絡調整会議」等を活用し、砂防事業との連携により河口への軽石等流出を可能な限り抑止する。

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