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建設新聞社(長崎)
2018/11/07

【佐賀】サンライズパーク設置

22年9月の設備完了目標に施設設備計画を決定
  アリーナは約3万平方bに

 佐賀県総合運動(佐賀市日の出2丁目)などの周辺整備について協議する第6回SAGAサンライズパーク(仮称)整備推進本部会議が1日、佐賀県庁であり、同整備の施設計画を決めた。新たに建設するSAGAアリーナ(仮称)の規模は鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造4階建て・延床面積2万9800平方bとなり、パーク全体の整備完了目標を2022年9月としている。
 同会議は23年開催の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会を見据え、SAGAサンライズパーク(仮称)整備事業を推進するために設置している。この日の会議には山口祥義知事をはじめ、副知事や関係部長らが参加した。
 施設計画では、整備の全体イメージや施設配置計画、動線計画、施設毎の計画などを提示。アリーナ新設のほか、陸上競技場や水泳場など既存施設の再整備、パーク全体の付帯整備などを実施する。
 施設配置については陸上競技場の北側にアリーナを新設し、50bプールなどを改築した上で、2階部分でこれらの施設をつなぐペデストリアンデッキを設置。人と車の動線を分離し、デッキ上を利用した賑わい空間を設ける。また、デッキ下にはテナント棟を整備する。
 SAGAアリーナ(仮称)は鉄筋コンクリート造(屋根は鉄骨造)4階建て・延床面積2万9800平方bで、メインアリーナとサブアリーナで構成。メインアリーナについては約8400席(固定約6300席、可動約2100席)を設け、センターコート(バレーボール、バスケットボール)での利用を想定。床面がポータブルフロア仕様となり、コンサートやイベントにも使用できる。サブアリーナは2階建てで、座席数は約450席となる。
 改築する水泳場は屋内50bプールと飛び込みプールを設置。50bプールは鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造2階建て・延床面積8900平方bで、観客席数は約1800席となる。10レーンで、レーン幅2・5b。水深0―3bの可動床となり、競泳や水球、アーティスティックスイミングなどの競技ができる。飛び込みプールは5b、7・5b、10bの飛び込み台を設ける予定で、水深5b(最深部)。座席は約300席となり、屋内トレーニング施設も設置する。
 陸上競技場については国スポ開催に必要な基準で▽走路改修(全天候舗装の全面改修、トラックの9レーン化など)▽雨天練習場の新設▽照明設備改修(必要な照度の確保およびLED化)▽諸室の増設―などを行う。
 このほか、庭球場の改修、ボクシング・フェンシング練習場やエアーライフル射撃場の移転新築なども実施する予定。
 基本設計における現時点の概算事業費(本体工事費のみ、設計費および備品費除く)は全体で約370億円を見込んでおり、内訳は▽アリーナ整備約150億円▽既存施設の再整備(陸上競技場、水泳場、補助競技場、庭球場、総合体育館など)約160億円▽パーク全体の付帯整備(ペデストリアンデッキ、外構など)約60億円―となる。アリーナ整備では軟弱地盤対策費が加わる見通しで、現在精査中。オリンピック需用による労務単価や資材単価の上昇については実施設計段階で市場動向を見ながら加味する。
 今後は実施設計に入り、19年度からSAGAアリーナ(仮称)の新築工事(19年秋から工事の入札手続きに入り、19年内に着工予定)や水泳場の改築工事、陸上競技場の雨天練習場新築工事に着手、22年9月のパーク全体の整備完了を目標に工事を進める方針。
 会議では事務局が各施設に愛称をつけることなどを報告した。


ksrogo