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滋賀産業新聞
2018/11/08

【滋賀】県下の主な未発注トンネル築造工事

 県下で計画されている主なトンネル築造工事のうち未発注となっているのは、滋賀県の事業主体となる「国道421号佐目バイパストンネル」、「県道杉本余呉線杉本トンネル」、「国道307号長野バイパストンネル」―以上3本。また近畿地方整備局の事業主体となる「国道161号北小松拡幅・北小松トンネル」、「国道8号佐和山トンネル」―以上2本。さらに西日本高速道路鰍ェ事業主体となる「新名神高速道路大津大石トンネル」―以上1本。
 このうち、西日本高速道路鰍ェ事業主体となる「新名神高速道路大津大石トンネル」は、詳細設計業務がパシフィックコンサルタンツで完了。19年度早期にICT活用工事による一般競争として発注・入札される。
 県内のトンネル計画については、さらに地元の要請や構想中のものとしてまた福井県が敦賀市と高島市をつなぐ2本のトンネルを、そして野洲市・湖南市・竜王町が鏡山をトンネルで貫通、野洲市中心部と竜王インターを結ぶ(仮称)野洲竜王線、岩根山をトンネルで貫通し湖南市中心部と竜王町を結ぶ(仮称)湖南竜王線―などが具体化に向けて進行している。
 なお、県土木交通部都市計画課が事業主体となる「外町交差点バイパストンネル」は、先にWTO案件として一般入札が公示済みで、12月20日に開札予定。

 未発注の主なトンネルの概要は次の通り。

 【国道421号佐目バイパストンネル】
 所管は県東近江土木事務所。東近江市政所から永源寺町相谷町で事業を進めている「国道421号道路改築事業」のうち、佐目・萱尾工区より相谷側の部分・佐目バイパスとして位置付けた延長2200bの道路築造の中で計画されている。トンネル延長は465b。設計は、エイト日本技術開発。県ではトンネルに至るまでの道路部に集中して施工。これが完了次第に着工時期が固まる模様。

 【県道杉本余呉線杉本トンネル】
 道路改築に係る概略設計がほぼ完了。担当コンサルはセントラルコンサルタント。長浜市木之本町杉本地先他の現道は、道路幅は狭く、1車線となっており大型車のすれ違いが出来ないうえ、カーブも多く急勾配が続く。また、路線上に位置する峠の杉本隧道(トンネル)は、築後90年以上が経過し老朽化が著しく、漏水も甚だしく非常に危険な状況となっており、地元の車両は通行しているものの救急車は通行できない状況で、部分的な改修では対応が難しいとして抜本的な改良(改築整備)を行う。構想段階での杉本隧道(トンネル)はL310b×幅3・3b。

 【国道307号長野バイパストンネル】
 甲賀市信楽町牧から柞原を結ぶ事業延長6・8qの長野バイパスのうち、勅旨駅北西の丘陵地に計画されている。トンネル延長は約800b。現在は概略設計が済んでいる段階。

 【新名神高速道路大津大石トンネル】
 事業の所管は、西日本高速道路新名神大津事務所。県域の大津〜城陽12・2q区間で整備する新名神高速道路の中の大型構造物で、設置場所は大津市大石東町〜大石中町。施工延長はL1000b。明かり部分も含めた施工延長はL1500b。切盛土量140万立方bで、工事発注は橋脚・橋台5基も含めて19年度早期に発注予定。工期は46ヵ月間。

 【北小松トンネル】
 近畿地方整備局が1970年度に事業化し整備を進めている「国道161号小松拡幅」のうちの土木構造物。設計は、エイト日本技術開発。小松拡幅は、高島市勝野から大津市北小松までの延長6500bの現道拡幅を主とした改築事業。白ひげ神社から北側部分の約1000b、鵜川橋を中心とした約1000b区間については供用済みとなっている。北小松トンネルの延長は410b。

 【佐和山トンネル】
 国道8号米原バイパスの9工区内(米原市入江から彦根市佐和山町に至る2・2q)に「跨線橋」とともに計画されている。同トンネルは延長が790bで、県東北部浄化センター内を通過する。総工費は53億円。また跨線橋JR線の近接・横断工事となることからJRとの協議も必要となる。設計はパシフィックコンサルタンツで完了しており今後、用地買収・協議・調整―等を経て発注となる。

提供:滋賀産業新聞