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建通新聞社(東京)
2018/11/08

【東京】都 葛西臨海水族園、改築前提に基本構想素案

 東京都建設局は「葛西臨海水族園の更新に向けた基本構想素案」をまとめた。有識者による検討会の報告書を踏まえ、改築を前提に官民連携手法なども視野に入れた検討を進めていく方針を打ち出した。生物への影響や休園期間を最小限に抑えるため、水族園地内の広場などに新たな施設を建設し、生物の移転などを行った上で既存施設を解体することを想定している。現場や有識者の意見を反映しながら2019年度に事業計画を策定する考えだ。
 新たな水族園は▽調査・研究▽収集・飼育・繁殖▽展示・空間演出▽レクリエーション▽学習・体験▽環境保全への貢献―の六つの機能を有機的につなげ、発展させていくこととし、施設性能の検討にあたっては「誰もが使いやすく魅力的な施設」「機能を発揮させるための性能」「メンテナンス性能の確保」「環境負荷の低減」の四つの視点に留意する。
 あらゆる人々が使いやすいようなアクセシビリティーを考慮するとともに、来園者が滞留しにくい動線や、団体利用がしやすい適切な規模などを確保する。六つの機能を発揮させるために必要となる水処理設備や飼育、繁殖、検疫などの性能を検討する他、適切な規模の無料休憩所やレクチャールームを配置し、フレキシブルな使い方ができるようにする。
 メンテナンスや改修に必要な場所や配置を確保した計画を検討し、再生可能エネルギーの導入など環境負荷の低減に効果的な対策を講じるとともに、施設を長寿命化するための検討も併せて実施する。
 改築の具体的な規模や手法については、ライフ・サイクル・コストと官民連携方法を合わせて検討する。高い技術力と豊富な経験を持つ現場の声を吸い上げ、有識者の意見を聞きながら、飼育環境として配慮すべきことや、水族園の機能発揮に必要な施設性能などの検討を進める。
 葛西臨海水族園(江戸川区臨海町6、敷地面積約8万6000平方b)は、鉄骨鉄筋コンクリート造3階建ての本館をはじめ、延べ床面積1万5780平方bの施設で構成。開園から30年近く経過して建物や設備の老朽化が進行し、バリアフリーにも十分に対応できていない。大規模改修も選択肢の一つだったが、建物の外壁面を解体しないと設備の更新ができないなど技術的な課題が多く、改築することを決めた。

提供:建通新聞社