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建通新聞社(東京)
2018/11/19

【東京】都 野川流域下流で調節池整備の検討開始

 東京都建設局は、野川流域の下流部で調節池の新設に向けた検討に着手した。河川整備計画に基づき時間雨量65_の降雨に対応するための調節池整備の一環として、世田谷区成城4丁目の小田急線付近〜調布市入間2丁目の入間川合流点付近の区間で、候補地となる公共用地を選定し、施設形式や規模などを検討する考えだ。
 2017年度にまとめた(変更した)野川流域の河川整備計画では、河道計画を超える流量に対応するため調節池を設置することとし、既設調節池についても治水効果を高めるよう必要に応じて堰の改造を行うなど規模拡大に取り組む方針を打ち出した。想定する設置場所として▽相曽浦橋〜小金井新橋▽大沢橋〜相曽浦橋(野川大沢調節池)▽御塔坂橋〜大沢橋▽榎橋〜御塔坂橋▽細田橋〜榎橋▽小金橋〜京王線▽小田急線〜入間川合流点▽新井橋〜小田急線―の8カ所を挙げ、全体で計80万立方bの貯留量を確保することを計画している。
 これを踏まえ、下流部の世田谷区成城4丁目(小田急線)〜調布市入間2丁目(入間川合流点)の区間で、新たな調節池の建設を検討する。
 沿川の土地利用状況などを基に候補地となる公共用地を選定し、支障となる地下埋設物などを確認。その上で、堀込み式や地下箱式、地下トンネル式など調節池の施設形式を選定し、取水量や施設配置、環境への影響などを整理する。
 これを基に治水効果の発現性や周辺環境への影響、施工性、経済性などを比較検討し、最も適した施設形式を絞り込む。併せて維持管理の手法や施設・設備について検討するとともに、整備効果を検証する。
 検討業務はパシフィックコンサルタンツ(千代田区)が担当し、年度内に取りまとめる。

提供:建通新聞社