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建通新聞社四国
2018/11/20

【香川】11月22日開会県議会に一般会計補正66・3億円

 香川県は、11月22日開会予定の県議会に総額66・3億円余りにのぼる一般会計補正予算案を提案する。会期は12月14日までの23日間。補正額の大半が県単独公共やその他単独事業などの地域活性化対策。60億1684万円を同対策に追加補正した他、国の事業採択を受け、7月西日本豪雨で発生した災害箇所の防災措置に加え、今後の災害対策に備えて防災・減災対策関係に5億7806万円を計上した。特別会計補正では番の州地区工業用土地造成事業に3億7300万円を計上した。同団地分譲地の一部売却に伴い、土地売却収入3億7300万円を土地造成事業の基金に積み立てる。
 一般会計補正総額は66億3496万円で2018年度の累計額は4740億8076万円となった。防災・減災対策に5億7806万円を計上し、災害関連緊急治山事業として丸亀市本島町で荒廃山地の防災措置を講じる(2205万円)他、被害のあった、ため池の防災措置や災害発生を未然に防止するため、奥池、松ケ浦池を改修する(1億6418万円)。地域に所在する複数のため池を対象に未然の防止措置をとる、地域ため池総合整備に1億8327万円を追加補正した。綾上地区、丸亀南部地区、志度東地区、三野地区、多度津地区が対象。
 災害関連緊急急傾斜地崩壊対策には2709万円を追加補正。屋島西地区で土砂災害の拡大防止措置を講じる。災害関連地域防災がけ崩れ対策には4717万円を計上した。がけ崩れの拡大防止のために三豊市と直島町に補助を行う。
 新県立体育館整備では1098万円を盛り込んだ。基本設計に係るコンストラクション・マネジメント(CM)業務などを行う。同業務では2600万円を19年度の債務負担行為分としても提案する。
 一方、地域活性化対策事業に60億1684万円を盛り込んだ。内訳は県単独公共等に49億6000万円を計上、その他の単独事業に10億5684万円を計上した。
 その他単独の主な事業を見ると、文化施設設備整備に1億0800万円を追加補正し、県立ミュージアムの老朽化した照明制御設備と調光設備や、県民ホールの監視設備などを更新。さらに文化会館の昇降機、非常通報装置と自動扉の改修を行う。
 図書館・文書館施設整備に3418万円を計上し老朽化したトイレを改修する。産業交流センター施設設備整備には1682万円を盛り込み、監視制御システムと監視カメラなど、老朽化した設備を更新する。
 さぬきこどもの国施設整備では屋根防水工事、社会福祉総合センター施設設備整備で老朽化した空調設備と電話交換設備を更新するため、それぞれ2067万円と1572万円の所要額を補正計上した。
 この他、障害者支援施設設備整備として8596万円を追加補正し、ふじみ園の屋上防水、たまも園の給湯配管の改修、川部みとり園でトイレ・洗面台・脱衣室の改修とともに、マイクロバスを更新する。
 試験研究施設関係で産業技術センター施設整備の恒温恒湿室(試験室)を改修するため、1147万円を計上した。農畜水産試験研究施設設備整備等事業には所要額4733万円を盛り込んだ。園芸総合センターのトイレの改修、府中果樹研究所、畜産試験場の法面改修、水産試験場の貯水槽、クルマエビ等中間育成施設設備と小割筏(いかだ)の改修を進める。満濃試験地事務所では耐震改修に着手する。
 公園関係で▽ドングリランドビジターセンターの空調設備の整備▽白鳥松原園地の防護柵の改修▽沙弥島園地の園路の改修を行うため1267万円を追加補正した。桃陵公園の休憩所撤去や丸亀競技場の外壁改修、総合運動公園の県営サッカー場・ラグビー場の屋根改修を行う。
 一方、教育施設関係では高等技術学校施設設備整備に1900万円を計上。高松校の電気設備更新と空調設備を整備。丸亀校は空調設備を整備する。県立学校施設設備整備で6317万円を盛り、高瀬高校の屋上防水工事や、高松桜井高校の自転車置き場・渡り廊下の改修に取り組む。
 聾学校の屋根の改修、盲学校の給食用食器洗浄機の他、丸亀養護学校の冷凍冷蔵庫など給食用設備を更新する計画。五色台少年自然センターは受水槽を更新。屋島少年自然の家では重油タンク設備を改修する。両施設の整備で3153万円を追加計上した。
 警察施設関係には交番・駐在所整備に1億2572万円を盛り込んだ。老朽化した丸亀警察署龍川駐在所の建て替えや、観音寺警察署豊浜交番と箕浦駐在所を、機能強化を目的に統廃合する。
 災害時に備え、小豆と高松西警察署の非常用発電機を更新するため、同整備に6622万円を計上した。高松南警察署施設設備整備では同署の入退室管理システム(電気錠)が老朽化しているため更新する。
 この他、県有施設等改修に1億1034万円を計上した。県有施設・県立学校のブロック塀などで危険性が高く、早急な対応が必要な箇所で撤去・改修を行う。県有施設等の老朽化に対応する改修では2億0941万円を盛り込んだ。消防学校の空調設備、放送設備の更新・修繕▽児童相談所の執務室の改修、屋上防水シートの更新▽中讃保健福祉事務所の非常照明用蓄電池、犬舎空調設備の更新▽東部家畜保健衛生所・西部家畜保健衛生所の耐震改修などを進める。

提供:建通新聞社