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建通新聞社(中部)
2018/11/28

【愛知】名港管理 松重P所 19年度は新導水管を

 名古屋港管理組合は松重ポンプ所の改築で、2019年度は新たなポンプ所から既設水路へ接続する配管の整備工を進める計画だ。ポンプ所本体の土木・建築工は20年度に着手、工事を20〜21年度で実施する考え。ポンプ製作・据え付け工は21〜23年度とし、23年度末までの完成を目指す。
 新ポンプ所は、現ポンプ所と松重閘門の間の敷地に配置する計画。鉄筋コンクリート造の建屋の大きさは、縦8b×横11b×高さ(ポンプ井底部から建屋最上部)14・6b。ポンプは2台配置し、日量計18万dの能力とする計画。
 現ポンプ所から東側方向に江川線をくぐり、堀川に導水する既設1・2・3号水路を新ポンプ所の導水路とする方針。既設水路は鉄筋コンクリート構造で、内径は3700_。接続配管は既設水路内に配置する。FRPM管で内径は1500_、延長は約80b。設置後、既設水路とFRPM管の隙間部はモルタルで充填(じゅうてん)する。
 所在地は名古屋市中川区西日置町4ノ5。
 新ポンプ所の実施設計は、中日本建設コンサルタント(名古屋市中区)が担当。
 同ポンプ所は、中川運河と堀川の水を循環させることで運河の水質改善を図る施設。1937年の運用開始から80年がたち、建屋の老朽化が進行。さらに、現在のポンプ施設も設置から50年がたっているため、改築する。
 現ポンプ所は、中川運河の中川口取水口から日量7万d、上下水道局の露橋水処理センター処理水の日量6万d(水処理センター付近と中川区運河通1丁目地内の堀止付近からの排水量合計)の日量計13万dを導水させ、循環させている。新ポンプ所稼働後は、中川口取水口から日量12万dを導水し、循環量を増加させ水質改善に役立てる。

提供:建通新聞社