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建設経済新聞社
2018/12/05

【京都】伏見の向島二の丸小学校跡に 教育支援機関「京都志塾」等 あしなが育英会が市に提案

 京都市はこのほど、第3回向島まちづくりビジョン推進会議を開き、ビジョンに掲げる取組の進行状況などを報告した。
 向島二の丸小学校跡地について、あしなが育英会(東京都千代田区)がアフリカ青少年のための教育支援機関「京都志塾」等の建設候補地として活用する構想案を市に提案している。
 構想案によると、「京都志塾」はアフリカからそのまま世界の大学に留学するのではなく、1年間全員がこの塾に集まり、留学の成果がより高まるよう基礎的な準備や勉強を行うもの。アフリカ49ヵ国代表1国1人、計49人(原則)と、日本のあしなが育英会の遺児大学生30人ほどの計80人が、ともに学び寝食を共にする寄宿舎を包含する。このほか、あしなが遺児学生が京都を中心に京阪神の大学へ通うための教育塾兼寄宿舎の「心塾」、アフリカの人々の生活や文化などがわかる博物館「アフリカ博物館」、地域住民とアフリカ各国の志塾生、さらには中国やインド等との交流の場となる「市民交流の場」を構想している。
 市は7月の第2回推進会議で構想案を説明。構想案に対する各ワーキンググループからの意見を第3回推進会議で報告した。
 出された意見は「向島二の丸小学校跡地を購入するのか」「校舎などの建物はどうなるのか」「地域の子どもたちにメリットはあるのか」「向島まつりに協力して盛り上げてくれるとうれしい」「向島に来ていただくことは歓迎したい」など、構想案に対し様々な意見があったものの、反対意見はなかった。
 なお向島二の丸小学校跡地については「市から賃借を想定」。校舎など建物については「あしなが育英会は寄付で運営しており、できるだけ費用を抑える必要がある。現状の小学校を寄宿舎とするには設備面で変更や付け足しが必要であるが、校舎等の撤去も含めて、どのように使用するかは検討中」と回答した。
 向島中学校跡地については、28年度のビジョンで分譲住宅などとしての活用を想定しているが、活用まで暫定的に地元住民が利用できるようワーキンググループでルールなどを検討している。

ニトリ向島ニュータウン店
中高層条例に基づき出店説明

 このほか、潟jトリ(札幌市北区)の「(仮称)ニトリ向島ニュータウン店新築工事」について、中高層条例に基づく出店説明会の内容の報告があった。
 京都市住宅供給公社が向島第4・5駐車場跡について、新たな賑わい施設用地として活用するため、事業用定期借地権設定契約を締結し、向島ニュータウンの賑わいや利便性の向上に寄与する施設を整備・運営する事業者を募集した結果、ニトリを選定していた。
 計画地は国道24号に面する京都市伏見区向島四ツ谷池71−6、71−7、123、147、14−50、151の敷地8398・13u。
 店舗(家具店)規模はS造2階建、延6118・93u(建築面積3179・58u)。建物高さは11・62m。
 別途申請でテナント棟を計画している。
 敷地北側などに駐車場、東角にテナント棟、南西側に店舗(家具店)を配置する。
 駐車台数は158台。駐輪台数は32台(テナント部含む台数は47台)。
 着工は31年1月中旬頃、完成は31年7月中旬頃、オープンは31年8月中旬の予定。
 設計はT&N北海道設計事務所(札幌市東区)。