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建設新聞社
2018/12/10

【東北・宮城】次世代放射光施設の敷地造成、1月9日まで参加受付

 光科学イノベーションセンター(高田昌樹理事長)は、仙台市の東北大学青葉山新キャンパスに設ける次世代放射光施設の敷地造成工事を6日付けで公告した。総合評定落札方式を採用し、技術提案を求めている。
 参加資格は宮城県内に本社があり、宮城県の土木一式工事S等級かつ総合評価値1200点以上で、2008〜17年度に5万立方b以上の土工を伴う敷地造成工事の実績があること。
 質問は今月17日まで、申請書・入札書・価格以外の評価資料・技術提案書などは19年1月9日まで受け付け、開札は翌10日に行う。予定価格は非公表で、調査基準価格や最低制限価格は設けていない。
 次世代放射光施設は、極めて明るい光により物質の構造を詳細に解析する研究施設。量子科学技術研究開発機構が加速器などを整備し、光科学イノベーションセンターが造成と基本建屋および交流棟の建築などを行う。
 建設場所は仙台市青葉区荒巻の東北大学青葉山新キャンパス内で、仙台市地下鉄東西線青葉山駅から数百b〜1`bほど南西側。今回の敷地造成工事は対象面積が5万4600平方bで、土量は10万立方b程度とみられる。構内道路と管理用道路、防火水槽、伐採緑化も施工するが、地盤改良は除く。工期は20年6月30日。
 基本建屋については日建設計が基本設計を担当しており、実施設計以降はECI方式を導入し、来年度にも施工者選定を行う見通し。基本建屋の建築工事に地盤改良工事を含める予定だ。
 なお、総合評価で価格以外の評価点には30点を配点。うち18点が技術提案、残り12点が客観評価となる。価格評価点および総合評価点の算出方法は非公表。技術提案のテーマは▽掘削土の現場内運搬時の安全管理▽工程短縮▽発生土処理―で各6点を配点。客観評価の内訳は▽企業評価5・5点(10万立方b以上の造成+過去5年の工事成績評定+過去5年の優良工事表彰+所在地等)▽技術者評価5点(10万立方b以上の切盛土+過去5年の工事成績評定+CPD)▽地域貢献1・5点(防災協定+CSR)。
 造成費と地盤改良費は、宮城県が9月補正予算で債務負担行為を含め30億円を措置している。

 提供:建設新聞社