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建設新聞社(長崎)
2018/12/11

【長崎】水産資源の維持・回復へ、県が対策を

マウンド礁整備 12万立方b
 離島2地区が対象、総額36億円

 水産資源の維持・回復などを目的に、県は2019年度から、広域フロンティア漁場整備事業に着手する予定だ。国直轄事業と一体的に計画されているもので、離島2地区でマウンド礁を整備。全体事業費の総額を36億円(各18億円)と試算した。

五島と対馬で計画
初年度は測量試験

 県によると、対象となるのは五島列島西地区と対馬東方地区。それぞれ6万立方bのマウンド礁が整備される見通しだ。初年度は測量および試験一式が行われる計画で、各3000万円の予算を見込んだ。2年目以降に整備工事に着手。23年度の事業完了を目標としている。

 五島市と対馬市の漁業協同組合長会はともに、国直轄のフロンティア漁場整備事業と組み合わせることで相乗効果が期待できるとして、県営マウンド礁整備に期待。これらの要望を踏まえ、県が主体となり事業を進める計画が浮上した。

 同事業の負担割合は国67%、県33%となっており、地元負担はない。県水産部は、国直轄フロンティア漁場整備事業と一体的にマウンド礁を整備し、併せて周辺水域に保護措置を講じることで、海域のプランクトン増大による魚類の増殖などが期待されるとしている。


ksrogo