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鹿児島建設新聞
2018/12/13

【鹿児島】垂水市新水道ビジョン/耐震化率は基幹管路17%と低調

 垂水市は、2019〜28年度を計画期間とする新水道ビジョンの素案をまとめた。管路の総延長約152km(17年度末現在)のうち、耐震性を有する管の割合は基幹管路で17.8%、全管路では5%にも満たず、老朽管更新に併せた整備が求められる状況。関係施設では、新光寺、新城、海潟配水池などの耐震診断も計画し、災害対策を強化する方針だ。 
 全管路延長(約152km)の内訳は、基幹管路24.4km(導水管4.5km、送水管7.3km、配水本管12.6km)、配水支管128km。このうち、耐震性を有する管の割合は、基幹管路17.8%(4.3km)、配水支管2.5%(3.1km)で、布設後40年の法定耐用年数を経過した割合は全体の2割程度(31・1q)に上る。 
 配水区域は、おおむね中央、新城、海潟の3系統に分割されており、中央区域の井川配水池(RC造750m3)と城山配水池(SUS製216m3)は、補強工事や現行基準での更新により耐震性を確保している状況。今後、中央区域の新光寺(PC造1646m3)のほか、新城(PC造1060m3)、海潟(SUS製400m3)の3配水池を対象に、基礎地盤を含めた耐震診断を行い、性能向上を図りたい考えだ。 
 主な実施計画は、@アセットマネジメント(施設更新計画)に基づく更新A施設の統廃合検討B老朽管路更新に併せた耐震管への布設替えC緊急時の貯水槽として使用する主要な配水池への緊急遮断弁設置−など。危機管理の施策では、市管工事組合との連携による応援体制や監視体制の強化なども盛り込んだ。 
 向こう10年間の投資想定額は示していないが、事業に当たっては「平準化を図り、適正な更新規模を随時検討しながら進めていく」としている。 

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