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建設経済新聞社
2018/12/14

【京都】庁舎再整備基本設計の中間案 フロアゾーニング示す

 長岡京市は13日、庁舎等再整備基本設計の中間案を発表した。
 31年2月から基本設計のパブリックコメントを行い、30年度中に基本設計をとりまとめ、31年度に実施設計を完了させる見込み。基本設計及び実施設計は大建設計(大阪市西区)。
 基本設計の中間案によると、基本構想及び基本計画で示した条件(○仮庁舎なし○アゼリア通り沿いに一期庁舎、現本庁舎南・東棟部に二期庁舎を建設する○一期庁舎を低層、二期庁舎を高層とする○一期庁舎低層部に窓口・相談機能を可能な限り集約配置する○産業文化会館的機能や保健センター的機能は可能な限り二期庁舎低層部に配置する○市民広場は可能な限り広い面積を確保し、産業文化会館的機能との一体利用が可能な配置とする○議会機能は一期庁舎最上階に1フロアで配置する)を踏まえ、一期庁舎を5層、二期庁舎を8層、延床面積を1万6000u程度(地下駐車場除く)を前提に検討した。
 コア(エレベータや階段、トイレなど、各階に共通する設備)配置については、階段は一期庁舎北西角(地階から5階)、一期庁舎北中央(地階から8階)、二期庁舎北東角(地階から8階)で3ヵ所設置する。エレベータは一期庁舎北中央(地階から8階)、二期庁舎北東角(地階から8階)で3台(一期2台、二期1台)設置する。3台のうち1台はストレッチャー対応のエレベータ設置を検討する。トイレは一期庁舎北中央、二期庁舎北東角で2ヵ所設置する。
 フロアゾーニング案によると、一期庁舎の低層階(1〜3階)は、来庁者の多い窓口機能を集める。1階は手続きの多い市民課等、2、3階に健康福祉部各課や税務課を配置する。
 中層階(4、5階)については、4階は市長室をはじめとする対話推進部を配置。また4階に情報システム課(総合政策部)を配置し、段階整備を踏まえた庁舎の移転に際して庁内ネットワークの安定稼働を図る。5階は議会機能のフロアとする。
 二期庁舎の低層階(1階)は、市民広場に面した位置ににぎわい施設としてカフェやコンビニの設置を検討。産業文化会館的機能の大会議室(ホール)を配置する。また多目的スペース及びギャラリーコーナーを設ける。
 低層階の2階に現在の産業文化会館と同様に貸室(会議室や和室)を配置。市の文化財等を展示する歴史展示資料室を配置する。3階には保健センター機能として健康診断や各種相談ができる部屋等を配置する。
 中高層階(4〜8階)は、執務機能及び会議室をはじめとする共用諸室を配置する。4階は市長室と連携できるよう防災・安全推進室を含む市民協働部の執務室及び災害対策本部として利用可能な大会議室を配置、5階は共用諸室(会議室、書庫、食堂など)のフロアとして設定する。
 地階には駐車場及び機械室や各種倉庫を配置する。
 31年度の整備計画によると、北棟地下食堂整備及び南側敷地仮設駐車場整備として1ヵ月を見込み、現在の書庫棟の解体にあたり、収蔵物の移転先として現庁舎北棟地下の食堂を書庫仕様に整備する。また南側敷地を仮設駐車場として整備する。
 現書庫棟内収蔵物の移転及び南側敷地仮設駐車場整備として1ヵ月を見込み、食堂を書庫仕様に整備した後、現書庫棟内の収蔵物を移転する。南側敷地は引き続き整備工事を行う。
 現書庫棟解体撤去及び第一駐車場解体撤去として、現書庫棟を解体撤去、併せて第一駐車場の掲示物や設備等を解体撤去する。
 第一駐車場の解体撤去工事の後に、埋蔵文化財発掘調査を行う。
 埋文後、32年度から一期庁舎建設に着工する予定。