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建設経済新聞社
2018/12/17

【京都】民間移管で移転の崇仁保育所 錦会を移管先候補法人に選定 移転先の元六条院小改修へ

 京都市は14日、崇仁保育所の移管先候補となる法人として、社会福祉法人錦会(理事長山羽学天氏、京都市西京区山田中吉見町7−1)を選定したと発表した。応募は錦会のみだった。
 移管対象の崇仁保育所(下京区下之町6−3(幼児棟)、同4−3(乳児棟))は定員140人。
 京都市立芸術大学(西京区)が下京区の崇仁地域に移転するのに伴い、崇仁保育所は元六条院小学校(下京区若松町420。下京渉成小学校第二教育施設)の一部及び元稚松公園(南側)に移転し、民間事業者による整備・運営を行う計画。
 移管先候補法人選定部会の評価によると、錦会の整備計画について「現在の崇仁保育所が広大な園庭であることや保護者からの要望に配慮し、可能な限り大きな園庭を配置するなど子どもの遊びや活動が縮小されないよう崇仁保育所の特徴を継承する計画。また子どもにとって望ましい保育環境となるよう整備していく姿勢を示した」点を評価。「元六条院小の体育館及び管理棟について、地元利用があることに留意し、さかんな地域交流を想定するとともに、地元の要望に応じて施設を改修する意向を示している」点を評価した。
 講評では「崇仁保育所の民間移管が移転を伴うことから、三者協議会をはじめ、保護者の負担に対して十分に配慮するとともに、移転先である稚松学区の住民から共感をもって受け容れられる施設整備及び保育園運営に取り組まれることを期待する」などとした。
 今後、京都市保育所条例の改正議案を31年2月市会に提案し、議決が得られた場合は、新施設の建設及び31年6月からの引継ぎ・共同保育の実施等を経て、32年4月から市営保育所としては廃止し、移管先候補者に移管の上、移転する。また移管後3年間、市職員を派遣し、移管先候補者の職員とともに保育を行う。
 移転先となる元六条院小は、下京渉成小学校の第二教育施設に位置付けられ、教育活動に利用。既存施設は教室棟(平成25年築)、管理棟(昭和14年築)、体育館(昭和4年築)。管理棟はRC造2階建、延390u、体育館はRC造平屋建、326uで耐震性を満たしておらず、耐震改修等が必要な状況。
 元六条小等の土地(市有地)については、50年の定期借地契約を締結し、市が有償で貸し付ける。また元六条院小の建物は市会で議決後に有償で譲渡する。
 現在の崇仁保育所の幼児棟、延905・5u(他の施設との合築施設で保育所は1階の大部分を使用)。昭和41年築)と乳児棟、延750・6u(平成4年築)は移転後に解体する。
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 なお社会福祉法人錦会は、西京区山田中吉見町でまめのき保育園を運営する。まめのき保育園は29年4月開園で、設計は間工作舎一級建築士事務所(大阪府豊中市)が手がけ、施工は高橋工務店(京都市北区)が担当した。