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北陸工業新聞社
2018/12/17

【福井】サイト建設に決定/タケフナイフビレッジ共同工房改修/観光面充実へ 

 タケフナイフビレッジ協同組合(越前市余川町22−91)は、既存の共同工房改修事業を計画しており、サイト建設に施工決定した。
 作業環境の向上および観光面にも配慮したオープンファクトリー化を目指す方針。資料室や販売部門を分けるなど一層内部空間を充実し、快適化を推進するとしている。
 実施設計は、ICU一級建築士事務所(東京都中央区日本橋小伝馬町)。監修は、デザイナーの川崎和男氏が担う。
 越前市は、同事業の関連費として、工房観光拠点化補助金や伝統産業ブランドイメージ向上補助金などを充当する計画。
 現施設は、建築家の毛綱毅曠氏が設計した。ホール売店(写真手前)の上部には鉄と火と水を表す色調の神棚を配置し、コルゲート造りを成す。また工房部分(写真後方)は、見学デッキから伝統工芸士たちが丹精を込め、一本一本手作りで仕上げる製造工程を一望可能。越前打刃物の歴史は700年前、京都の刀鍛冶「千代鶴国安」が水を求めて越前武生に入り、刀をつくる傍らに、鎌をつくったことが起源とされる。売店には包丁やかま、はさみ、なた、園芸用品、和式ナイフ、カスタムナイフ、ペーパーナイフ、爪切りなど各種小物を多数陳列。いずれもプロ用として、また一般家庭用にも十分な切れ味を誇り、今後はますます観光的なアピール力を高めたい考え。

hokuriku