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日本工業経済新聞社(茨城)
2018/11/15

【茨城】常陸那珂港区中央ふ頭の延伸が了承


 茨城港の港湾計画の一部変更が国の交通政策審議会港湾分科会(14日)で了承された。変更内容は、常陸那珂港区(ひたちなか市)における貨物輸送船の大型化に対応するため、中央ふ頭の水深12mの第1バースと第2バースの岸壁をそれぞれ270mから300mに延伸する。今後、計画変更告示が行われ、国が直轄で整備を進める。2020年度の供用開始が目標。延伸に伴う概算事業費は14億円。

 常陸那珂港区では、スバルの北米向け完成自動車輸出が16年から始まるなど、取扱貨物量が順調に増えている。17年速報値では1363万4000tとなり、前年から190万5000t増加した。今後も大型船舶の入港隻数は増加すると予想され、現在の岸壁の延長では不足するため延伸を計画。
 現行の計画では、供用している第1バースを利用する最大船型は総トン数6万GT級、全長208m、型幅32・3mで、必要延長は270m。しかし取扱量の増加に伴い大型化(7万GT級、17年度)しており、必要延長が290mとなっていることから、今回の変更で延長を300mとする。
 一方、整備中である第2バースの利用を計画している産業機械の輸送船(現在は北ふ頭を利用)も大型化(7万GT級)しており、大型船が第1バースおよび第2バースに同時着岸できるよう、第2バースも岸壁延長は270mから300mに延伸する。
 岸壁の延長変更に伴い水域施設計画も変更する。