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建設経済新聞社
2018/12/25

【京都】伏見の救護施設みやこ計画 31年1月に住民説明会開催

 京都市伏見区に計画されている「(仮称)救護施設みやこ」について、京都市保健福祉局は、31年1月13日に向日市立第5向陽小学校体育館で住民説明会を開く。
 市は、28年3月策定の第3期京都市ホームレス自立支援等実施計画において、民設民営による一時宿泊機能を備えた救護施設の整備を市の方針として定め、京都市中央保護所(更生施設30人、一時宿泊施設20人の計50人。下京区花屋町通室町西入る乾町292・下京総合福祉センター内)を廃止し、救護施設に転換することとした。
 市は救護施設の整備について補助金の支出を予定。30年度当初予算に整備助成費1億2520万円を確保した。
 救護施設等の整備及び運営事業者を30年3月から公募し、8月に社会福祉法人みなと寮(理事長大西豊美氏、大阪市港区八幡屋4丁目8−1)に決めた。みなと寮は、大阪府河内長野市で救護施設みなと寮(定員200人)、大阪市港区で救護施設こうせいみなと(定員68人)などを運営する。
 「(仮称)救護施設みやこ」の計画地は、向日市域に隣接する京都市伏見区羽束師菱川町423及び427の更地。東側の国道171号沿いに車両入口1ヵ所、車両出口1ヵ所、北側の向日市道上植野幹線に車両出入口1ヵ所を設ける。敷地南側に駐車場(14台)、北西側に駐輪場(20台)を設ける。駐輪場の南側に防火水槽(40t)を設置する。
 規模はRC造一部S造4階建、延4620・52u(建築面積1572・57u)。1階に多目的ホール、事務室、会議室、厨房などを配置する。2階に緊急一時宿泊施設(11室41人)、3階に救護施設(男性用・15室39人)、4階に救護施設(女性用・13室25人)を配置。居室は多床室(4人部屋)と一部個室とする。各階に介護職員室、面会室、食堂・談話スペース、浴室、洗濯室などを設ける。エレベーターは2基設置する。
 定員は緊急一時宿泊施設が41人、救護施設が64人。
 整備費は約18億円を見込む。
 開所日は32年4月1日(予定)。
 当初は、住民説明会の開催後に用地整備工事に着手する予定だったが、京都市及び事業者に対し、住民から不安の声が寄せられたことを踏まえ、当面の間、着工を見送るとした。今後の対応については、住民説明会での意見を基に、市及び事業者で検討し、改めて示す考え。