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建設新聞社
2018/12/28

【東北・山形】約105億で山形建設グループ/山形市の商業高校改築PFI事業

 山形市は、PFI法に基づき実施する「市立商業高等学校校舎等改築事業」(BTO方式)について、このほど山形建設グループ(山形建設、教育施設研究所、市村工務店、千歳建設、東北電化工業、山形企業、弘栄設備工業、山形パナソニック、ヤマコー)を事業者として決定した。11月7日に開札(総合評価落札方式)し、今月下旬のプレゼン審査を経て特定に至ったもので、落札金額は104億9413万4122円、総合審査点は84・10点(加点審査点54・10点+価格審査点30・00点)だった。
 計2グループから参加表明があったが、うち1グループは入札前に辞退した。今後、2019年3月下旬の議会議決を経て契約を締結する。審査講評は後日掲載。
 県内唯一の市立高等学校である同校(山形市あかねケ丘1の9の1地内)は、1974年から75年にかけて建設されたRC造4階建て、延べ9539平方b規模の校舎と、S造3階建て、延べ5276平方b規模の体育館などが配置されている。いずれの施設も建設から約40年が経過しており、老朽化が著しく安全面も含めて良好な教育環境の維持が困難なことから建て替えを立案。民間事業者の創意工夫によって魅力ある施設整備の実現のみならず、効率的かつ効果的な整備による財政負担の縮減などを期待しPFI法に基づき事業を進めることとした。
 建設地は現敷地に加え、学校南側にある「あかねケ丘公園」の西側部分も活用し、総敷地面積は約7万5200平方bとなる。山形建設グループの提案によると、校舎棟や体育館、セミナーハウスを建設するとし、これらの延床面積は2万0570平方b規模を予定。このほか、屋外運動施設としてサッカー場、野球場、テニスコートなども整備する。
 工事は生徒が現校舎を利用しながらの工事となるため2期に分けて建設するとし、T期建設は現あかねケ丘公園西側の解体、新校舎および屋内運動場施設などの建設、新テニスコートの整備。U期建設は、既存校舎などの解体、新グラウンドおよび野球場の整備、新設あかねケ丘公園北側の整地となっている。
 設計・建設期間は2019年4月〜23年11月(T期建設=20年4月〜22年3月、U期建設=22年4月〜23年11月)までで、維持管理・運営期間は22年4月〜37年3月まで。PFIアドバイザー業務はパシフィックコンサルタンツが担当。

 提供:建設新聞社