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建通新聞社四国
2019/01/15

【香川】香川県 県無電柱化推進計画案まとめる

 香川県は、2018年度から20年度までの県無電柱化推進計画(案)をまとめた。無電柱化の推進に関する法律や国が策定した無電柱化推進計画を踏まえ、県内区域の推進施策を掲げている。12月26日から19年1月25日までパブリック・コメントを行い、意見を聴取。19年2月ごろに最終案をまとめ、年度内に同計画を策定する。
 県の無電柱化推進計画案によると、防災、安全・円滑な交通確保、景観形成・観光振興の三つの観点から今後3年間に無電柱化箇所に優先的に取り組む。
 県内では電線共同溝などの整備により、道路延長41・14`の無電柱化が完了、5・33`が事業を展開中(18年12月末時点)。18年度から新たに7・06`の無電柱化事業に着手する。
 防災面で人口集中地区(DID)内の国道11号や、さぬき浜街道などの第1次緊急輸送道路で道路管理者の国や市町の協力を得つつ、無電柱化を推進。また、DID内にある防災拠点とのアクセス道路や緊急輸送道路で無電柱化を推進する。
 安全・円滑な交通確保ではバリアフリー基本構想に位置付けられた重点整備地区、国土交通大臣指定の特定道路や、ヒヤリハットの多い通学路で地域住民ら関係者の合意が得られた区間から無電柱化を推進する。
 景観形成・観光振興で歴史的な町並み保全、観光振興、地域文化の復興などに資する箇所で幹線道路のみならず、面的な整備を推進。県内では主要観光地の栗林公園や屋島、琴平、小豆島で無電柱化を進める。
 推進計画案では事業手法として、電線管理者や地元住民らとの協議を踏まえて決定するとした上で、▽電線共同溝方式―メンテナンスを含むトータルコストに留意し、浅層埋設方式や小型ボックス活用埋設方式を積極的に採用▽単独地中方式―無電柱化の必要性が高く、電線共同溝の整備を行わない道路は電線管理者による無電柱化を要請。地域住民らの合意形成など、無電柱化の円滑な実現のために積極的に協力▽軒下配線方式・裏配線方式―沿道地権者の合意が得られる道路は、低コストで無電柱化が実施可能な、軒下配線方式や裏配線方式による整備を進める▽道路事業等を合わせた無電柱化―道路事業などが実施される場合に電線管理者に要請。県は無電柱化を実施しやすいように施工時期などの調整が適切に実施されるよう協力―など講ずべき施策を挙げた。
 20年度までに新たに着手するのは次の通り。事業主体、選定理由、延長の順。
 ▽国道11号(高松市高松町)―国。第1次緊急輸送道路、延長2・4`▽国道11号(三豊市豊中町)―国。第1次緊急輸送道路、延長2・56`▽県道高松港栗林公園線(高松市栗林町)―県。観光振興、通学路、延長0・7`▽県道高松香川線(高松市栗林町)―県。観光振興、通学路、延長0・2`▽県道川東高松線(高松市亀岡町)―県。防災拠点とのアクセス、延長0・5`▽県道丸亀停車場線(丸亀市南条町)―県。バリアフリー、延長0・3`▽高松市道高松海岸線(高松市丸の内)―高松市。第1次緊急輸送道路、バリアフリー、延長0・1`▽高松市道魚屋町栗林線(高松市丸の内)―高松市。バリアフリー、延長0・3`

提供:建通新聞社