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建通新聞社(中部)
2019/01/16

【愛知】名古屋市 動植物園の第3期事業計画策定を

 名古屋市緑政土木局は、東山動植物園再生プランで、2020年度からの第3期事業の実施計画を19年度に策定する方針だ。アジア熱帯雨林エリアの獣舎整備を盛り込む他、重要文化財の温室北側にある温室のリニューアルに向けた検討を行うとみられる。実施計画の策定に伴う基礎調査委託は19年度に発注する見込み。
 アジア熱帯雨林エリアは、オランウータン獣舎、スマトラトラ獣舎、コサンケイ獣舎、ビューイングシェルターで構成し、全体で鉄筋コンクリート造平屋約1109平方b。正面エントランス南側のアジアゾーンのおおむね中心部に整備する。アジアの民家風の観察通路からガラス越しにスマトラトラが上部を通り抜けていく様子や、オランウータンが木々を登り、樹上で生活する姿を観察通路から見ることができる体感型展示を行う計画。獣舎整備に先立ち、エリア敷地(面積8270平方b)の造成工は19年度から着手する計画だ。
 重要文化財北側の温室は面積約1500平方b。昭和30年代から平成初めにかけて順次増築を重ねて整備してきた。地域・気候別の植物を展示している。重要文化財の温室(面積約600平方b)整備は、20年度末の完成を予定しており、北側温室のリニューアルの可否を19年度の検討で決める見通し。
 また、重要文化財温室の完成時期に合わせた、植物園の魅力アップの方策も検討する。電動カートを導入して植物園内の周遊性を高める案などが検討されており、散策路の一部改修などが実施メニューとして検討されそうだ。
 再生プランは、10年に策定した新基本計画に基づき、13年度からの第1期、15〜19年度の第2期事業を進めている。これまでにアジアゾウ舎やシャバーニの獣舎などを整備してきた。1〜2期事業の事業費合計は約100億円。

提供:建通新聞社