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建通新聞社(神奈川)
2019/01/17

【神奈川】建設改良費2割増 県内水道企業団の19年度予算案

 神奈川県内広域水道企業団が公表した2019年度予算案(概要)によると、予算規模は前年度比0・2%増の686億3178万余円。一般建設改良費は19・4%増の約77億0300万円とし、施設の老朽化対策や、地震対策に重点的に取り組む。新規事業として、西長沢浄水場沈でん池(その2)や相模原浄水場塩素混和池の耐震補強工事、飯泉・社家取水管理事務所の浸水対策検討などを挙げている。
 一般建設改良費のうち、69億5780万円が施設更新等整備事業費に当たる。施設更新等整備事業の債務負担行為は限度額178億3600万円で、うち新規分を43億4300万円(導水施設更新工事など4300万円、浄水施設更新工事など23億6800万円、送水施設更新工事など19億3200万円)とした。
 19年度予算での重点的な取り組みのうち、施設老朽化対策には72億3158万円(前年度64億9567万円)を計上。うち54億2158万円を事業計画に基づく施設更新に充てる考えだ(前年度46億5767万円)。
 具体的には、伊勢原浄水場排水処理設備(機械、電気制御設備、排水処理棟・消石灰棟建築など)や相模原浄水場薬品注入設備の更新といった取り組みを継続する。各浄水場や取水管理事務所の電気・機械設備のオーバーホールなどの計画的修繕には18億1000万円を投じる(前年度18億3800万円)。
 管路保全対策には1223万円を計上(前年度9617万円)。新たに、朝比奈調整池のマクロセル腐食防止装置設置を行う予定。
 地震対策の予算額は14億7676万円(前年度7億4097万円)で、▽西長沢浄水場沈でん池(その2)▽相模原浄水場塩素混和池▽相模原浄水場排泥池・排水池▽相模原送水ポンプ所他―の耐震補強工事に着手する。
 危機管理対策の強化には1790万円(前年度2128万円)を投じ、飯泉・社家取水管理事務所の浸水対策検討、相模原ポンプ場導水ポンプ・非常用発電設備装置詳細設計を開始する方針だ。
 この他、今後も持続可能な経営基盤を構築するため、「次期水道ビジョン」の策定に向けた検討を進めるとしている。

提供:建通新聞社