トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2019/01/18

【滋賀】豊郷町 第5次総合計画案を公表

 豊郷町が19年度から向こう10年間の新たなまちづくりの指針となる『第5次豊郷町総合計画』を作成している。このほど案がまとまり、24日までパブリックコメントを実施。その後、審議会で提出意見について協議し、町議会3月定例会での議決を得て決定となる見通し。
 公表された案によると、まちづくりの理念を▽みんなでつくるまち▽安心のまち▽元気なまち―の3つとし、めざすまちの将来像を『一生青春 みんなで安心 元気なまち』とする。
 町の人口は、「人口減少社会の到来のなかで長期的には減少がさけられない見通しにあるが、出生率のさらなる向上や町への定住・移住の促進に努め、目標年次(28年度)において7300人を維持することを目指す」としている。
 まちの将来像を実現するために、住民と行政が協働で取り組むまちづくりの基本目標は、@子育て環境の強みアップA全世代参加の地域共生力アップB暮らしの安全・安心力アップCまちの魅力と活力アップD住民直結の行政力アップ―の5つ。
 @では、「本町では小中学生・高校生世代までの医療費無料化、小中学校給食費の無償化などを進めてきた結果、『子育てしやすいまち』との住民の評価は高く、出生率も高い水準を維持しファミリー層の転入も多くなっている」として、▽子育ての環境づくり▽子どもの教育環境の充実▽地域における学習環境の充実▽まちの文化の保全と育成―に取り組み『子育て環境の更なる向上』を図る。主要施策に▽町立幼稚園・保育園の認定こども園化の検討▽教育施設・設備の学校長寿命化計画に基づく計画的な整備▽豊栄のさとの公園としての機能強化―などを掲げる。
 Aでは、「多世代コミュニティ」と「お互いさま」をキーワードに、地域で各世代間の支えあいが循環する共生社会の実現を目指し、▽多世代コミュニティの創造と地域福祉の推進(空き家・空き店舗の活用を視野)▽(高齢者、障がい者、児童、生活困窮者等)全世代型地域包括ケアシステムの推進―を重点項目に、▽健康づくりとスポーツの推進▽高齢者福祉の充実▽障がい者福祉の充実▽医療・介護の基盤整備▽共生のまちづくり―に取り組む。
 Bの重点項目は「道路交通・公共交通網の整備」。▽住民生活を支える主要道路である県道の改良整備を促進するとともに、国道8号バイパスを見据えた国道307号と国道8号を繋ぐ道路の整備▽町内道路交通網の長期的整備の指針となる道路整備計画を策定し計画的な生活道路の整備を推進▽町道等の良好な維持管理―などを掲げ、他に▽(公営住宅や上下水道など)生活環境の整備・管理▽環境保全の推進▽循環型社会の形成▽防災・減災対策の充実▽地域安全対策の充実―に取り組む。
 Cでは「農業、商工業、観光など産業の特性を活かした一層の振興を図り、まちの魅力の発信を強化。また、技術革新や地域共生力を活かした新たな雇用の場づくりや起業支援など、多様な働く場づくりを進める」としている。
 Dでは「情報共有と住民参画」を推進するとともに、「地域資源・行政資源を最大限活用するため、効率的・効果的な行財政システムの確立と政策形成能力の向上を図るとともに、PPP(公民連携)を推進し、持続可能な行政経営を進める」としている。
 総合計画案は、町のホームページで閲覧・ダウンロードができる。

提供:滋賀産業新聞