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滋賀産業新聞
2019/01/21

【滋賀】県南部土木 金勝川左岸の切り下げ工

 県南部土木事務所は、栗東市域で1800b区間にわたり天井川の切り下げ工を行う金勝川広域河川改修事業について、目川地先における目川池の埋立てを伴う緩いカーブの新川整備計画は17年度に左岸側築堤工、18年度は取り付け工(衣川建設)を完了し、このほど施工担当を決めたサイフォン工(三東工業社)を順次進めるとともに、早ければ2月から今年度中にかけて左岸切り下げ工事について発注を公告したい方針で、最終の調整を行っている。
 金勝川広域河川改修事業は、栗東市岡、目川、川辺、下戸山など天井川となっている草津川合流点の「打合橋」から名神高速道路上流の「灰塚橋」まで約1800b区間の河川切り下げと通水断面拡大を図る。河底は5b程度、堤防は4b程度の切り下げを行い、天井川を平地化することで河川周辺の治水安全度の向上を図る。
 同事業では金勝川の目川地先の改修について、初期段階で新川整備を計画していたが事業費・整備年数とも大きくなるため10年度にカーブは緩めず現川の河積拡大による整備を行う修正案に変更、しかし13年度の集中豪雨で発生した護岸ブロックの崩壊などで住民間で一層高度な河川の安全を求める声が高まり、周辺自治会などで構成する協議会からカーブを緩める初期の整備計画に戻すよう要望が出された。
 県では、治水度において修正案は計算上問題はないものの、地元の安心感を優先できる整備手法に変更することを決め、当初目川地先で90度に近い角度で曲がる流路を、近くの「目川池」の一部を埋立て緩いカーブの新川を通す計画に変更している。
 左岸切り下げ工事に続いては予算措置等が順調にいけば池側の護岸工事などに着手していきたい考えだが時期は流動的。新川の完了を経た後地元の意向をふまえ残り1400bの河川改修を順次進めたい方針(詳細設計・オースギ)。

提供:滋賀産業新聞