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建設経済新聞社
2019/01/22

【京都】福祉系3C一体化施設の設計 プロポ公告、3月選定へ

 京都市は21日、「京都市地域リハビリテーション推進センター、京都市こころの健康増進センター、京都市児童福祉センター一体化施設(仮称)新築工事設計業務委託ただし、建築及び設備基本設計・実施設計業務委託」について、公募型プロポーザルで公告した。
 地域リハビリテーション推進センター(旧身体障害者リハビリセンター)、こころの健康増進センター及び児童福祉センターの福祉系3施設の耐震性能不足、老朽化に対応するため、一体化整備を行い、連携体制を強化する計画。各専門職員が1ヵ所に集結する専門的中核機関として、市民に身近な窓口である区役所・支所の保健福祉センターをはじめ、全市的な相談支援体制の充実を図る。一体化施設の規模はRC造又はSRC造5階建、延約1万1940uを想定する。
 新施設の各階の入居施設の構成案によると、1階は相談部門1790u(数字は目安。以下同じ)、2階は診療部門等1780u、3階は児童支援部門1770u、4階は障害者支援部門(通所)1690u、5階は障害者支援部門(入所)930uで、諸室想定面積が7960u、共用部分想定面積が3980u。
 建設予定地は京都市中京区壬生東高田町1−20他で敷地面積は現・京都市衛生環境研究所4380uと元こころの健康増進センター跡地1590uを合わせた計5970u。用途地域は準工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)で、20m第3種高度地区。
 北側道路(松原通)から約25mセットバックして計画建物を配置する。建物高さは20m。
 建設予定地の解体対象施設は、京都市衛生環境研究所(本館)がRC造地下1階地上5階建、延約4100u(地下深さ約6・5m、地階部分約700u)、同(別館)がRC造地下1階地上5階建、延約5000u(地下深さ約6・5m、地階部分約950u)、同(動物舎)がRC造2階建、延約200u、同(危険物貯蔵庫)がコンクリートブロック造平屋建、約20u、同(廃水処理施設)がRC造地下1階建、約120u(地下深さ約7・0m)、旧京都市こころの健康増進センターがRC造5階建、延約3700u、その他付属施設(ゴミ置場、倉庫、駐輪場、駐車場屋根、車庫、オイルタンク他)がS造・コンクリートブロック造、平屋建、延約150u(RC製オイルタンクは地中)。
 市は30年度当初予算の一体化整備事業に2140万円を計上するとともに、債務負担2億2400万円を設定した。
 31年度〜32年度に基本設計・実施設計を行い(31年11月末までに基本設計とりまとめ)、31年度に土壌汚染対策法に基づく土壌調査を実施する予定。31年度以降に京都市衛生環境研究所などの解体撤去工事、新施設の新築工事を進める。
 基本計画時に試算の総事業費(新築工事、解体工事、基本・実施設計、各種事前調査等を含む)は約58億円を見込む。
 基本計画は東畑建築事務所(大阪市中央区)。
 プロポ募集要領等によると、主な参加資格は▽建築士法第23条の規定に基づく一級建築士事務所としての登録を行っている建築士事務所であること▽京都市競争入札参加有資格者名簿(測量・設計等)における登録種目が建築設計であるものに登載されている単独企業であること等。
 1月31日に新施設の建設予定地及び現施設の見学会を開催する予定(参加希望者は申込みが必要。京都市保健福祉局障害保健福祉推進室рO75−222−4161)。プロポへの参加表明書の提出は2月15日5時まで。参加資格の確認結果の通知は2月19日に発送予定。第一次審査(書面審査)は2月25日を予定。第一次審査結果の通知(技術提案の要請)は2月27日に発送予定。技術提案書の提出は3月13日5時まで。第二次審査(ヒアリング審査)は3月20日頃を予定。受託候補者選定結果の通知は3月25日に発送予定。
 第一次審査で書面審査を行い、第二次審査に進む対象者を6者以内で選定。第二次審査でヒアリングを行い、受託候補者及び次点2者を選定する。
 履行期間は33年3月31日まで。
 概算予定価格は1億8600万円(税抜)。
 担当は京都市都市計画局都市企画部都市総務課技術担当(рO75−222−3641)。