トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

秋田建設工業新聞社
2019/01/22

【秋田】し尿処理施設の移転改築/県内初「下水道広域化推進総合事業」で建設

 大館市環境課は、し尿処理施設の移転改築を、県内で初めて国土交通省の「下水道広域化推進総合事業」を活用し建設する。新年度は計画変更業務のほか、新し尿処理施設の整備・運営、契約事務について金融・法務・廃棄物処理技術などの専門的アドバイスを受けるため、アドバイザリー業務などを委託し、発注形態を決定する方針。
 計画は、昭和59年に完成したし尿処理場(大館市環境センター、松木字高館平2の1)が老朽化しているため改築するもの。県の下水道処理場の大館処理センター(大館市川口字中川口1)内の敷地に移転改築し、処理後の汚水を県北地区広域汚泥処理施設(建設中)に流入させる。
 現時点での建屋規模は約900uで、基本計画時における施設整備は約16億円と試算している。発注方式は設計、施工、維持管理、運営を一括で発注するDBO方式、または民間事業者が施設を建設し、施設完成直後に公共に所有権を移転、民間事業者が維持管理と運営を行うPFIのBTO方式のいずれかを採用したい考え。
 現在のし尿処理場(環境センター)は、昭和59年に完成した鉄筋コンクリート造2階建て(1部地下)、延べ床面積2,840u規模の施設。1日あたりの処理能力は160kℓ、標準脱窒素処理方式で稼働している。
 現施設の解体は新施設完成後の平成34年度以降としているが、解体費用は7億円程度が必要としていることから、すぐには解体しない見通し。
 なお、PFI導入可能性調査は有限責任監査法人トーマツ、施設用地測量は小笠原測量設計事務所、生活環境影響調査はエヌエス環境がそれぞれ担当した。

担当:秋田建設工業新聞社