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建通新聞社(静岡)
2019/01/23

【静岡】静岡県浜松市 小中80校エアコン設置をPFIで

 浜松市は、市立小中学校全ての普通教室へのエアコン設置事業について、先行して整備する45校以外の80校(1294教室)を対象にPFI方式を採用する。入札参加の条件を示す実施方針と要求水準書案を公表した。1月25日に実施方針に関する説明会を予定しており、24日まで参加申し込みを受け付けている。
 事業方式は、設計・施工と工事監理を一括して行い、所有権を市に引き渡した後、維持管理も行うBTO方式。事業期間は契約締結日から2033年3月31日まで。設計・施工期間は契約締結から21年3月末まで、維持管理期間は所有権移転後から33年3月末までとなる。
 事業者が行う業務範囲は、設計、施工、工事監理、所有権移転業務、維持管理業務、対象校の学級増減や統廃合などに対応する移設など。PFIアドバイザリー業務は三菱UFJリサーチ&コンサルティング(東京都港区)が担当している。
 入札は総合評価一般競争で実施。落札後に設立するSPC(特別目的会社)に出資する「構成企業」と出資しない「協力企業」でグループを構成し参加する。「構成企業」「協力企業」とも企業数は指定していないが、他グループの「構成企業」「協力企業」になることはできない。代表企業を定め、代表企業が入札参加手続きを行う。「構成企業」「協力企業」とも複数の業務を兼ねることはできるが、同一の事業対象箇所(学校単位)では、施工と工事監理を兼ねることはできない。
 入札参加の資格要件は、共通要件として直近2年間の国税や地方税の滞納がないことや入札参加停止期間中でないことなど。個別の資格要件は、「設計」「施工および移設等業務」「工事監理業務」「維持管理業務」それぞれに必要な要件がある。
 今後のスケジュールは、実施方針に関する説明会の後、1月30日まで実施方針に関する質問や意見を受け付け、2月13日に回答。3月にPFI法に基づく特定事業選定の後、同月に入札を公告。6月に入札提案書などを受け付け、8月に落札事業者を決める予定。
 市は当初、20年8月の完了を目指し事業を計画。PFI方式の採用を視野に三菱UFJリサーチ&コンサルティングに委託して導入可能性調査を実施した。効率的な整備手法を模索する中、国の臨時特例交付金を活用して45校の先行整備を決め、残る80校をPFI方式の対象とすることにした。


提供:建通新聞社
(2019/1/23)

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