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滋賀産業新聞
2019/01/29

【滋賀】県南部土木 近江八幡守山線の野洲川渡河橋整備

 県南部土木事務所は、2016年度から本格着手した播磨田西交差点から野洲中主線までの約4・3q区間の「近江八幡守山線」のうち、約30億円を投じ行う守山市川田地先の「野洲川渡河橋(仮称)」で昨年12月19日開札し不調となった一部下部工(右岸側)について、工事ロットや発注方式を見直すなど対案を検討し再度積算の上で再公告を行う方針。再公告は19年度の年度明け早々を目指している。
 現時点では、橋台1基、橋脚2基、鋼管ソイルセメント杭工48本他で不調となった工事にさらに左岸側の工事も加え工事規模を増やすか、さらに分離し工事規模を小さくするか、現状を維持するかは決まっていない。適切な工事ロットについて今後精査し判断、それに基づいて発注方式も決定し再公告する。順調に決まれば着工、現時点で3ヵ年の施工を見込んでいる。20年度までの債務負担は14億9000万円。
 「近江八幡守山線」整備事業は、都市計画道路・大津湖南幹線において15年5月に幅員31bの4車線道路化を完了した近江大橋〜琵琶湖大橋取付道路(主要地方道守山栗東線)までの13・8q区間の「草津守山線」に続くもの。守山市域の現市道がある「小島川田工区」、野洲川を渡る橋梁を整備する「野洲川工区」、現道がない「比江工区」、暫定2車線の県道守山中主線が供用済の「木部工区」―の4工区に分け推進する。
 このうち「野洲川工区」(L0・9q)で守山市川田地先で計画の野洲川渡河橋(仮称)は、橋長329b、有効幅員24bの2車線両側歩道の橋梁を第1次施工として23年度末までに供用を計画。上部工は走行性やコスト・強度の面から鋼連続非合成少数鈑桁橋(6径間)、下部工は逆T式橋台2基および壁式橋脚5基。橋梁の予備設計(15年度)と詳細設計(16〜17年度)はいであ、道路詳細設計は修成建設コンサルタント(16〜17年度)が担当。
 下部工一部は右岸側(橋台1基および橋脚2基)を18年度発注公告し不調に。施工可能な10月後半以降現場を進め、20年度完了を計画している。残りの左岸側(橋台1基および橋脚3基)は別途債務負担を措置し19年度発注し21年度まで施工、予算措置が順調にいけば上部工は早ければ19年度発注、橋梁上部の製作、現場着手を経て22年度の完了を目指す考え。
 「小島川田工区」(L1・2q・播磨田西交差点〜田中交差点)では、2車線片側歩道・幅員14bの現市道を山手側に約17b拡幅し、幅員31bの4車線道路に改良する計画。守山市が行う新設市道との新設信号交差点や、既存道路1本とのアンダー交差部等も設ける。このうち17年度第一設計監理に委託したアンダー交差部詳細設計と、17年度新洲に委託した道路詳細設計をいずれも18年度末にまとめる見通し。約20軒の移転等を伴い、18年度から進めている用地買収に向けた手続きと予算措置等が順調にいけば、19年度にも現道拡幅の一部など着手可能な工事を発注・小島川田工区としての初弾に着工したい考えだ。
 「比江工区」(L0・8q)は、新設区間となるため16年度から用地買収手続きを進めており、17年度に着手した取得済箇所の文化財調査を18年度完了、新たな取得箇所の文化財調査を19年度も進める考え。野洲川渡河橋(仮称)の施工と整合をとり予算措置等が順調にいけば19年度をメドに施工可能な場所から着工したい考え。早ければ施工期間は1〜2ヵ年を見込んでいる。
 「木部工区」(L1・65q)は16年度道路詳細設計(村上興業)、用地は一部未取得。現道の近江八幡守山線の4車線化拡幅工事について、用地取得を進める。
 事業費は、補助道路整備事業(近江八幡守山線)(守山市川田町〜野洲市比江、高木)として18年度3億4000万円、19〜20年度債務負担として11億5000万円、総額14億9000万円(18〜20年度)を措置している。

提供:滋賀産業新聞