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建通新聞社(東京)
2019/01/30

【東京】都 高島、江戸川、農業の3高校で改築基本計画作成

 東京都教育庁は都立高校の改築に向けた取り組みとして2019年度、高島高校と江戸川高校、農業高校の3校の基本計画作成作業を開始するとともに、桐ケ丘高校の基本設計業務を委託する。また、永山高校について、9月開会予定の第3回都議会定例会への請負契約上程を視野に、4月にも工事発注手続きを行う。
 高島高校(板橋区高島平3ノ7ノ1、敷地面積2万7842平方b)には、既存建物として管理・特別教室棟(鉄筋コンクリート造5階建て延べ9464平方b)と体育館(同造4階建て延べ3649平方b)がある。いずれも1974年完成で老朽化している。
 江戸川高校(江戸川区松島2ノ38ノ1、敷地面積3万3218平方b)の既存建物は管理・特別教室棟(同造3階建て延べ1万1189平方b)と体育館(同造4階建て延べ1872平方b)、武道場(同造3階建て延べ1767平方b)で構成。管理・特別教室棟は75〜87年、体育館と武道場は87年に完成した。
 農業高校(府中市寿町1ノ10ノ2、敷地面積7万9891平方b)にある既存建物は▽本館北棟(同造5階建て延べ5449平方b、67〜87年完成)▽本館南棟(同造3階建て延べ2138平方b、06年完成)▽実習棟・2号館(同造3階建て延べ2975平方b、66〜70年完成)▽実習棟・4号館(同造3階建て延べ2418平方b、86年完成)▽体育館(鉄骨造2階建て延べ2584平方b、69年・86年完成)―で、本館南棟を除き老朽化している。
 これら3校では、改築を視野に入れながら建物の現況や敷地の条件、法令上の規制などを確認し、既存建物活用の可能性や、新たな建物の大まかな配置や規模、工程などを検討し、設計委託に向けた条件を整える。
 桐ケ丘高校(北区赤羽北3ノ5ノ22、敷地面積2万6940平方b)には、▽校舎棟・A棟(鉄筋コンクリート造4階建て延べ6027平方b、1963年完成)▽校舎棟・B棟(同造4階建て延べ3535平方b、72年完成)▽体育館・武道場(同造3階建て延べ2340平方b、73年完成)▽プール棟(同造2階建て延べ769平方b、2000年完成)―などの建物がある。施設の劣化や設備の陳腐化が進んでいるため、プール棟を改修し、残る建物を延べ床面積約1万3000平方bの規模に建て替える。
 基本設計を19年度に委託し、21年度までに実施設計をまとめる。仮設校舎を設置した上で、22年度に既存校舎などの解体に着手。23年第1回都議会定例会への付議案件として改築工事を発注し、同年3月〜25年6月に施工することを想定している。
 永山高校(多摩市永山5ノ22、敷地面積4万6826平方b)では、73年に完成した既存の本館教室棟(鉄筋コンクリート造5階建て延べ6341平方b)と特別教室棟(同造4階建て延べ3164平方b)、体育館・武道場(鉄骨鉄筋コンクリート造4階建て延べ3303平方b)とプールを全て解体して建て替える。規模は体育館を含め延べ床面積約1万3409平方b。
 多目的コートやテニスコートなどのある場所に新たな校舎と体育館・武道場を建設。新校舎への機能移転後に既存校舎を取り壊し、跡地にグラウンドを再整備する計画。19年第3回都議会定例会への付議案件として4月にも改築工事を発注し、21年度までの約2年間で完成させる。既存建物解体、部室棟の建設、グランド整備を順次実施し、23年度に事業を完了させる予定。設計はINA新建築研究所(文京区)が担当している。

提供:建通新聞社