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建設経済新聞社
2019/02/05

【京都】都計道路城陽井手木津川線 府都計審でルート案示す

 第138回京都府都市計画審議会が4日、京都市内で開かれ、都市計画道路「城陽井手木津川線」の都市計画案などを審議し、原案通り可決した。
 城陽井手木津川線は、(仮称)宇治木津線として城陽市、井手町、木津川市の沿線3市町が事業化を要望してきた都市計画道路。木津川右岸地域の南北軸となり、災害時における国道24号の代替路線として新名神高速道路と学研都市を結ぶ。城陽市の新名神高速道路の(仮称)城陽スマートインターチェンジ付近から、井手町を経由し、木津川市の学研木津中央地区付近を結ぶルート。30年4月に山裾ルート帯に決定した。山裾ルート帯は各開発地区(計画含む)間を連絡し、山裾を通過することで既成市街地からのアクセスも確保する。影響する家屋数等は約60棟。コストは約230億円を想定。
 府都計審で明らかになったルート計画によると、城陽市が都市計画決定した3・3・207東部丘陵線の合流部に新たに交差点を設置し、その交差点を起点に南へ向かう。起点から、城陽市東部丘陵地(山砂利採取跡地)を通過し、国道307号青谷バイパスなどの間を抜けて、国立病院機構南京都病院からできるだけ距離をとった西側を通過する。国道307号の旧道及び青谷川を通過し、白坂テクノパークの東側で国道307号青谷バイパスと平面交差する。起点から青谷バイパスまでは両側歩道のW15mとする。
 井手町多賀地区は、山裾を通過するルート。白坂テクノパークの東側から観光農園の間を通り、高神社の東側、町営グラウンドの西側を通る。この区間は山裾を通るため、西側のみの片側歩道のW11・5mとする。
 井手地区は、井手町自然休養村管理センター、府立山城勤労者福祉会館の間を通り、府道和束井手線と平面交差する。府道和束井手線から南は、老人福祉センター玉泉苑などの西側を通る。この区間は両側歩道のW15mとする。
 木津川市域は、小渋川を渡り、綺原神社、蟹満寺などの間を通り、不動川公園の西側を通る。この区間は山裾を通るため、西側のみの片側歩道のW11・5mとする。
 終点付近は、第一加圧ポンプ場などの西側を通り、山城配水池などの間を抜け、高齢者総合福祉施設山城ぬくもりの里の東側を通過し、終点の国道163号と3・1・17東中央線の交差点に平面交差する。この区間は山裾を通るため、西側のみの片側歩道のW11・5mとする。
 総延長は1万1150m。内訳は、起点の城陽市から、地表式L1110m、嵩上式L670m、地表式L150m、掘割式L550m、地表式L3520m、地表式L220m、嵩上式L500m、地表式L770m、嵩上式L540m、地表式L3120m。
 標準横断図によると、両側歩道はW15m(3・25m×2車線、0・75m×2、歩道3・50m×2(両側))、片側歩道はW11・5m(3・25m×2車線、0・75m×2、歩道3・50m×1(片側))。
 府都計審ではこのほか、綴喜都市計画道路の変更(3・5・19号八幡田辺線(八幡市))を審議。原案通り可決した。
 現在事業を実施中の都市計画道路八幡田辺線において、八幡市が施行するバイパス事業の市道二階堂川口2号線が新たに接続することとなり、円滑に交通を処理するため、交差点部の都市計画を変更する。