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建設経済新聞社
2019/02/08

【京都】梅小路公園にスケートリンク ビバが複合施設に併設計画

 京都市下京区の梅小路公園の新たな「賑わい施設」として、アイススケートリンクを併設した複合施設が31年度中に開業する見通しであることが7日、明らかになった。これまでに京都水族館や京都鉄道博物館など集客施設が相次ぎ開業、3月16日にはJR梅小路京都西駅が開業し、公園利用者の利便性が高まる中、夜間や冬期の集客が見込める複合施設の開業で、更なる賑わい創出につながりそうだ。
 「ビバスポーツアカデミー」ブランドでスポーツクラブ事業を展開する潟rバ(代表取締役社長小森敏史氏、京都市上京区丸太町通河原町東入駒之町536)が計画しているもので、京都市による梅小路公園「賑わい施設」の設置運営管理に係る事業者公募において、同社が候補事業者に選定された。
 事業者公募の審査結果では、ビバの評価点は77・3点(100点満点)、次点の事業者は73・5点だった。
 ビバの計画によると、飲食店・軽食売店の便益施設、便所、無料休憩所に、屋外型スポーツ施設を併設させた複合施設となる。屋外型スポーツ施設は更衣室、シャワー室を併設し、冬期はアイススケートリンク、夏期はノンアイスリンク(樹脂等の素材を使用した氷を使用しないスケートリンク)又はパデルコート(テニスとスカッシュを合わせたようなスペイン発祥のラケット競技のコート)とする。
 建物の壁面緑化及び屋上緑化の実施や、スケートリンクを取り囲む衝突防止壁(又はパデルコートの壁面)に透明な素材を使用するなど、周辺景観との調和を図る。スケートリンク内にはシンボルツリーを植栽する。
 京都市都市緑化審議会の梅小路公園賑わい施設事業者選定部会の選定理由によると、計画の「スポーツ施設は、スポーツスクールとしての活用や地域の小学校等への貸出を計画するとともに、施設の計画から運営まで一貫して市内事業者の活用を図るなど、周辺地域の活性化に貢献する内容」「レストランでのメニュー展開やイベント実施等においては公園内の既存の飲食・物販施設とも調整・連携を図り、これらと共存共栄した賑わいの創出を目指したものといえる」「スケートリンクやレストランは夜間(計画では23時まで)も営業し、利便性の向上に努めるなど、特に夜間や冬期の集客と賑わい創出が期待でき、また公園の滞在時間の増加に寄与する」と評価した。
 同社が提案した使用料は年額1020万円。
 今後、事業者と市が協定書を締結し、都市公園法に基づく公園施設の設置等の必要な手続きを進め、31年度中の開業を目指す。
 設置許可期間は当初は設置許可日から33年3月31日まで(予定)とし、その後は3年更新とする。事業期間は概ね20年間とする。
 計画地は下京区観喜寺町の梅小路公園内の七条入口広場東側の敷地約1200u。用途地域は準工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)。高度地区は20m第3種高度地区。