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日刊建設工業新聞
2019/02/12

【鳥取】18年度第2次補正/県内事業に110億円規模が追加

 「防災・減災」対策を盛り込んだ政府の2018年度第2次補正予算が7日成立し、国交省関係の県内直轄事業、交付金事業に110億円規模の追加配分が決まった。内訳は直轄事業58億円、社会資本整備総合交付金と防災・安全交付金55億円。緊急のインフラ点検を踏まえ、県内河川の河道掘削などが重点的に促進される。

 直轄道路に21・9億円

 直轄道路では国道9号と29号、53号の交通安全対策に3億6600万円。電線共同溝は国道53号栄町を継続し、新たに国道29号千代水が計上された。維持管理は9号、29号、53号の法面、冠水対策や老朽化対策に16億4000万円。

 千代川改修に7・6億円

 直轄河川は袋河原地先の千代川改修に7億6900万円。河道掘削と八日市堰改修を促進する。天神川改修は米積地先の国府川の河道掘削、才ヶ崎堰改修に4億4200万円、日野川改修は法勝寺川の堤防補強対策に2000万円が内示された。直轄砂防は木地山堰堤に2億6200万円、二の沢堰堤に1億2500万円で、木地山は19年度内の完成に向かう。海岸事業は皆生海岸・富益工区人工リーフ改良に1億2600万円。

 境港竹内南T19億円

 直轄港湾整備は境港ふ頭再編改良事業(竹内南地区貨客船ターミナル)に19億円を追加。岸壁(水深10b)の上部工事などを促進し、19年度当初予算と合わせて20年春の供用を目指す。

 河床掘削など厚く配分

 一方、社会資本総合交付金と防災・安全交付金は、国費29億3900万円を追加。事業費ベースでは55億円規模とみられる。主な事業別では、道路関係が法面対策など20億円、河川は河床掘削やダム浸水想定図作成、水位観測局の浸水対策などに16億円、砂防・治山は佐陀川堰堤など15億円。県土整備部は近く具体的な配分カ所を固める。(3面に関連記事)

国2次補正内示カ所
(1面トップ記事参照)

 国交省所管18年度第2次補正の直轄・交付金の内示状況は次の通り。
※直轄道路
▽国道9号交通安全対策・緊急対策(岩美町〜米子市)=1億9500万円▽国道29号交通安全対策・緊急対策(若桜町〜鳥取市)=3900万円▽国道53号交通安全対策・緊急対策=1億3200万円▽国道29号電線共同溝・緊急対策(千代水電線共同溝)=7000万円▽国道53号電線共同溝(栄町電線共同溝)=1億1000万円▽国道9号維持管理・緊急対策(岩美町〜米子市)=1億8900万円▽国道29号維持管理・緊急対策(若桜町〜鳥取市)=9億4700万円▽国道53号維持管理・緊急対策(智頭町〜鳥取市)=4億5300万円▽国道9号維持管理(岩美町〜米子市)=2000万円▽国道29号維持管理(若桜町〜鳥取市)=2000万円▽国道53号維持管理(智頭町〜鳥取市)=700万円▽国道373号維持管理(西粟倉村〜智頭町)=100万円
※直轄河川関係
▽千代川河川改修(鳥取市)=7億6900万円▽天神川河川改修(倉吉市)=4億4200万円▽日野川河川改修(南部町)=2000万円▽千代川河川維持修繕(鳥取市〜河口)=3億3900万円▽天神川河川維持修繕(三朝町〜河口)=3億5900万円▽日野川河川維持修繕(伯耆町、南部町〜河口)=2億2800万▽斐伊川総合水系環境整備・中海の覆砂整備(米子市、安来市)=1億6000万円(ゼロ国)
※直轄ダム
▽日野川菅沢ダム=5300万円▽千代川殿ダム=3500万円
※直轄砂防ダム
▽木地山砂防堰堤(三朝町)=2億6200万円▽二の沢砂防堰堤(江府町吉原)=1億2500万円
※直轄海岸保全施設整備
▽皆生海岸(米子市)=1億2600万円
※直轄港湾整備事業
▽境港ふ頭再編改良事業(竹内南地区貨客船ターミナル)(境港市)=19億円
※社会資本整備総合交付金、防災・安全交付金=29億3900万円(国費ベース)

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