トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(中部)
2019/02/19

【岐阜】東大宇宙線研のハイパーカミオカンデ 年内に地質調査

 大型先端検出器による陽子崩壊・ニュートリノ振動実験を行う施設の「ハイパーカミオカンデ」整備計画で、超大型地下水チェレンコフ実験装置の1基目整備について具体的なスケジュールが分かった。2019年に建設地の地質調査に着手し、20年にアクセストンネルの掘削工事に着手する。22年から地下空洞の掘削を開始し、25年に地下水槽の建設に入る。当初の予定よりも1年程度遅れて27年から実験(観測)を開始する計画だ。
 19年に行う調査では、設計と費用の精査の他、海外との協力体制や、推進体制の強化などが含まれる。委託する時期や契約方法などについては現段階で確定していないが、東京大学宇宙線研究所は速やかに進めていく考え。
 ハイパーカミオカンデ計画は、日本をはじめ、アメリカ、イギリス、ブラジルなど12カ国による共同事業で、建設事業と運転は東京大学宇宙線研究所が中心となって推進している。
 飛騨市神岡町二十五山の地下650b地点に巨大な空洞を掘削し、プラスチックとコンクリート構造の約4万本の光センサーを内部に設置した直径74b、高さ60bの水槽(有効質量19万d)を建設する。既存のスーパーカミオカンデと比べると10倍の有効体積となり、100年分のデータが約10年で集積できるという。
 1基を建設するための総事業費は、1547億円で、このうち日本負担分は約1393億円となる。これには、20年間の運転経費400億円と、茨城県東海村にあるJ―PARC加速器の運転経費400億円、加速器の増強経費42億円が含まれる。本体建設費は、これらを除いた551億円となる。
 計画では、同様の装置を2基建設する予定で、研究者による2基目の検討は続けているという。この第1期建設の予算措置や進行状況を見ながら第2期建設に向けた設計を決定し段階的に2基目に着手する方針だ。

提供:建通新聞社