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建設経済新聞社
2019/02/21

【京都】3月に公共事業評価第三者委 道路2件、街路2件事前評価

 京都府は、新規着手予定の道路整備事業2件、街路整備事業2件の4件を事前評価するため、30年度第2回京都府公共事業評価に係る第三者委員会を3月1日に開き、意見聴取する。

城陽橋4車線化
事業費約40億円


 一般府道山城総合運動公園城陽線道路整備事業は、新名神高速道路の全線開通や東部丘陵地等の周辺開発に伴う交通量の増加を見越し、現在2車線の一般府道山城総合運動公園城陽線を4車線化するもの。
 計画地周辺では、国道24号寺田拡幅事業、都市計画道路東部丘陵線整備事業、国道307号整備事業により4車線整備が進む中、府道の南側に新名神と立体交差する2車線橋梁を新設し、既存の城陽橋を4車線化する格好。28年度に都市計画決定済み。
 事業箇所は城陽市富野。延長は0・7q。幅員は18・0m(4車線、片側歩道)で、既設区間が10・50m(3・25m×2車線、路肩0・50m、路肩1・00m、片側歩道2・50m)、事業区間が7・50m(3・25m×2車線、路肩0・50m×2)。
 工事実施の際には、騒音・振動の発生が抑制される工法や低騒音・低振動の機械を採用することで生活環境を保全する。また事業地周辺には芝山遺跡等が位置しており、埋蔵文化財保護の観点から、府教育委員会文化財保護課等と連携し、文化財の発掘調査等の適切な対応を図る。
 全体事業費は約40億円を見込む。総便益(B)は37億5000万円、総費用(C)は33億2000万円、費用便益比(B/C)は1・1と算出した。
 事業期間は31年度〜35年度の予定。
 計画交通量は1万6300台/日(42年予測交通量)。道路区分は第4種第1級。
 新名神と交差する橋梁を巡っては、京都府山城北土木事務所が29年3月に橋梁予備設計などを行う業務をオリエンタルコンサルタンツに委託して実施した。
 その後、30年度に入り、30年8月に道路詳細設計(橋梁新設部)L0・4q、道路詳細設計(現道拡幅部)L0・3q、交差点詳細設計1ヵ所をオリエンタルコンサルタンツに委託。30年10月に(仮称)新城陽高架橋(上部工は5径間連続鋼非合成箱桁橋(L296・0m)、PC4径間連結プレテン中空床版橋(L83・5m)、下部工は逆T式橋台、張り出し式橋脚、基礎工は杭基礎(場所打ち杭)φ1200、φ1500)の橋梁詳細設計を八千代エンジニヤリングに委託した。
      ◇      

外村バイパス
事業費約20億円

 主要地方道網野岩滝線(外村バイパス)道路整備事業は、現道が特に人家連担地で幅員狭小のため車両同士の離合が困難で、また弥栄中学校などの通学路でありながら歩道がない状況のため、バイパス道路を整備し、通学児童の安全を確保するとともに、通過交通の走行安全性及び快適性の確保を図るもの。ルートは集落を避け山側を通過し、歩道はバイパスの人家付近のみ設置する。移転物件は2件。
 事業箇所は京丹後市弥栄町外村。延長は1・6q(歩道なし(西側)1・0q、歩道あり(東側)0・6q)。幅員は歩道なしが7・5m(3・00m×2車線、路肩0・75m×2)、歩道ありが10・00m(3・00m×2車線、路肩0・75m×2、片側歩道2・50m)。
 緑豊かな山間地を通るため、地形改変を最小限に抑える工法の採用や在来種による法面緑化等により自然環境の保全に努める。
 埋蔵文化財が存在するため、府教育委員会及び京丹後市教育委員会と事前協議を実施。「ルート設定上必ず外さなければならない文化財はない」との意見をもらっているが、随時協議しながら、工事実施前には十分な調査を実施し、記録・保全を図る。
 全体事業費は約20億円を見込む。総便益(B)は16億8000万円、総費用(C)は16億円、費用便益比(B/C)は1・1と算出した。
 事業期間は31年度〜39年度の予定。
 計画交通量は2000台/日(42年予測交通量)。道路区分は第3種第3級。
      ◇      

寺戸の街路拡幅
事業費約14億円

 都市計画道路御陵山崎線(寺戸工区)街路整備事業は、乙訓地域を南北に縦断する幹線道路の主要地方道西京高槻線の一部である現道を拡幅し、車道の幅員を確保するとともに、両側歩道を整備することで道路利用者の安全を確保するもの。
 事業箇所は向日市寺戸町新田。延長は265m。幅員は15・00m(3・00m×2車線、路肩1・00m×2、自歩道3・50m×2)。
 片側歩道整備済み区間と両側歩道整備済み区間を結ぶ区間であり、都市計画決定されていることなどを考慮し、都市計画線を踏襲する既存道路の改良を基本とする。また事業の効果を最大限発揮するため、起点側の交差点改良もあわせて実施することで、交差点部における車、自転車、歩行者等の安全性向上を図る。
 車道に低騒音舗装を採用する。
 全体事業費は約14億円を見込む。総便益(B)は15億8000万円、総費用(C)は11億2000万円、費用便益比(B/C)は1・4と算出した。
 事業期間は31年度〜37年度の予定。
 計画交通量は9400台/日(42年予測交通量)。道路区分は第4種第2級。
      ◇      

亀岡街路拡幅・BP
事業費約19億円

 都市計画道路並河亀岡停車場線(第2工区)街路整備事業は、国道9号とJR亀岡駅前を結ぶ幹線道路である現道の拡幅とバイパス道路の整備を行い、計画地周辺で進む土地区画整理事業等と連携して亀岡市のまちづくりを支援するとともに、歩行者及び通行車両の安全確保を図るもの。
 事業箇所は亀岡市大井町並河。延長は0・4q。幅員は16・00m(3・00m×2車線、停車帯1・50m×2、自歩道3・50m×2)。
 今回新規事業化する第2工区の前後区間については、起点側(西側)の約0・4q区間と終点側(東側)の約0・7q区間がともに事業中であり、起点側は32年度、終点側は30年度に概成する予定。
 橋梁の施工に際しては、河川環境の保全、希少生物等への配慮した施工を行う。
 全体事業費は約19億円を見込む。総便益(B)は20億2000万円、総費用(C)は13億9000万円、費用便益比(B/C)は1・5と算出した。
 事業期間は31年度〜37年度の予定。
 計画交通量は9600台/日(42年予測交通量)。道路区分は第4種第2級。