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建設新聞社
2019/02/28

【東北・岩手】東芝インフラシステムズの連合体に/北上工業団地の浄水場DBプロポ

 岩手県企業局は、詳細設計・施工一括で公募型プロポーザルによる選定手続きを進めていた第一北上中部工業用水道浄水場建設事業について、東芝インフラシステムズを代表とする連合体を特定した。東芝インフラシステムズは電気設備工事を担当するほか、詳細設計は日水コン、土木工事は三井住友建設、建築工事は三井住友建設・岩手建設工業JV、機械設備工事はクボタ・オルガノJVが担当する。
 3月中に連合体と基本協定を交わし、業務および工事の契約は担当する各企業またはJVと個別に契約する。詳細設計は3月中の契約を予定しており、2019年度内には4件の工事施工者とそれぞれ契約する見通しだ。
 この事業は、半導体フラッシュメモリ大手の東芝メモリが、需要拡大を見込み新たな生産拠点を北上工業団地に新設していることに伴い立案したもの。新工場の稼働後、ウエハーの洗浄過程で大量の工業用水が必要になることなどから、給水能力6万立方b/日規模で浄水場を整備し、既存施設と合わせて25年度までに9万7000立方b/日の給水能力を確保する。
 建設場所は、既存浄水場の北東側かつ既存終末処理場の北側に位置する、北上市二子町坊舘地内。敷地面積約3fのうち約2fを造成。取水口は北上川右岸の既設工業用水道の取水口北隣りに新設する。処理方式は薬品沈殿処理で、水質は原水が平均濁度14度、処理水が同4度以下で提供。浄水場の基本設計は日水コン、配水管設計は日新技術コンサルタントが担当している。
 今回のプロポーザルにおける事業範囲は、全体詳細設計と、2万立方b/日ずつ3期に分割して進める工事のうち1期分が対象。工事範囲は、造成、高速凝集沈殿池(RC造3池)、薬注設備、配水池(RC造1池)およびポンプ、排泥池(RC造1池)、濃縮槽(RC造1池)、上澄水槽(RC造1池)、脱水機設備、管理棟、脱水機棟、電気計装、場内配管。なお取水口や導・配水管などは除く。設計期限は19年9月下旬、工期は22年9月末。給水開始時期は第1期が22年4月、第2期が24年3月、第3期が26年3月を予定している。総事業費は約147億円で、今回分の概算上限額は82億6000万円(税込み)。

 提供:建設新聞社